段差を測る道具を作りました。3Dプリンタで出力したら、いちばん細い部品が折れました。
原因は材料が湿気を吸ったからだと思っていました。9月ですし、開封してから何週間も経っています。
設定を見たら、そうではありませんでした。
測っていないものが1つ、残っていました
弾道測定器を練習場に持ち込むとき、打席のマットと、測定器を置く場所に段差があります。低いほうに測定器があると、カメラは球を見上げる位置に入ります。
古いパターマットを重ねて高さを合わせました。3枚重ねて、ちょうどでした。そのときの記事に、こう書いています。
段差が何ミリで、角度が何度ずれたのか、私は測っていません。これは仕組みから考えるとそうなるはず、という話です。
目測で3枚重ねて、何ミリかを知らないまま合わせたつもりでいました。
測る道具が手元にありません。定規を当てても、マットに沈んで読めません。
作ったのは、橋を渡してその上から棒を落とす道具です
構造は2部品です。
橋になる板を打席のマットに置きます。板の前のほうに塔が立っていて、そこに縦の穴が開いています。その穴に、目盛りを刻んだ細い棒を落とします。棒は自重で下がって、低いほうの床に当たって止まります。
塔の上の面と重なった目盛りが、そのまま段差のミリ数になります。
| 部品 | 寸法 |
|---|---|
| 橋 | 180 × 24 × 8ミリ |
| 棒 | 12 × 2 × 70ミリ |
| 校正用のブロック | 40 × 20 × 10ミリ |
動く部品は棒1本だけです。ネジもバネもありません。
校正用のブロックを一緒に出力するのは、目盛りのゼロがずれていないかを確かめるためです。1層目が潰れると、その分だけゼロがずれます。
棒が折れました
折れたのは、12 × 2 × 70ミリの棒です。
厚みが2ミリで、長さが70ミリあります。細長い板なので、曲げに弱い。
設計のときに、この断面で曲げに耐えるかどうかを検討していませんでした。見ていたのは、穴と棒のすきまと、目盛りが読めるかどうかだけです。前に3Dプリンタで作った道具のときは、部品がもっと厚く、この心配をしたことがありませんでした。
最初に疑ったのは、材料のほうでした
3Dプリンタの仕上がりが、しばらく良くありませんでした。表面が荒れる。
思い当たるのは湿気です。9月の埼玉は湿度が高い。開封したまま何週間も置いてあります。
材料が湿っていて脆くなった、と考えました。
PETGのフィラメントは、SK本舗のような3Dプリンタの専門店でも扱っています。
設定を見たら、材料と合っていませんでした
スライサーの設定画面を開きました。
フィラメントの欄が AnkerMake PLA+ Basic のままでした。挿してあるのはPETGです。
温度を並べます。
| PLA+ の設定 | PETG の設定 | |
|---|---|---|
| ノズル(1層目) | 230℃ | 240℃ |
| ノズル(2層目以降) | 200℃ | 230℃ |
| ベッド | 65℃ | 80℃ |
| 射出率 | 1 | 0.95 |
| 密度 | 1.24 | 1.27 |
2層目以降のノズル温度が30度違います。ベッドは15度違います。
PETGを、PLAの温度で刷っていました。
樹脂が十分に溶けなければ、層と層がくっつきません。表面が荒れるのも、脆くなるのも、同じ理由で説明がつきます。
湿気を持ち出す必要はありませんでした。
設定を直したら、折れずに仕上がりました
フィラメントの設定をPETGのものに変えて、同じデータを出力しました。
折れずに仕上がりました。

変えたのは設定だけです。形は変えていません。材料も同じロールです。
折れたほうは捨てたつもりでいましたが、出てきました。

並べると、違いがはっきり分かります。PLAの設定のほうは、橋の側面が糸を引いたように荒れていて、塔の穴にも奥の棒にも、折れた根元が残っています。
校正用のブロックで確かめました。ゼロ点はずれていませんでした。1層目が潰れて0.1ミリか0.2ミリずれることを見込んでいたのですが、その必要はありませんでした。
湿気だったかどうかは、確かめていません
設定を直したら直ったので、それ以上は追いかけていません。
湿気が効いていなかった、とは書けません。乾燥させた材料と、させていない材料で比べていないからです。設定を直したことと乾燥は、別の話です。
分かるのは、設定を直すだけで直った、というところまでです。
断面のほうは、直していません
棒は12 × 2 × 70ミリのままです。
設定を直したら折れなくなったので、形は触っていません。ただし、細長い板であることは変わりません。持ち運びの途中で折れる可能性は残っています。
金属の棒に置き換えれば、この心配はなくなります。棒に求められるのは、まっすぐで、自重で落ちて、目盛りが読めることだけです。印刷する必要がありません。
そこまではやっていません。
段差は、まだ測っていません
道具はできましたが、練習場にはまだ行っていません。
何ミリだったのかは、次に持ち込んだときに分かります。パターマット3枚の厚みと合っているかどうかも、そこで確かめます。
測る道具のほうが合っていなかった、という話は傾斜マットのときにもありました。あちらは、平らな場所で5パーセントと表示するアプリを基準にしていました。
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