6畳の和室を、ゴルフの練習部屋にしています。工事はしていません。壁にも天井にも穴を開けていません。片付ければ和室に戻ります。
必要なものを最小にすると、ネットと打席用のマットの2つです。あとは何を置くか次第です。
部屋そのものにかかった費用はゼロです。畳を上げて重ねただけで、材料を買っていません。器具は少しずつ増えましたが、合計金額は書きません。先に出すと、真似する気がなくなると思うからです。
置く前に測るもの、狭いときに見直すところ、ネットとマットの置き方の順に書きます。各節の最後に、真似できる部分と、部屋によって変わる部分を分けました。
6畳で何ができて何ができないかは、自宅6畳でゴルフ練習はどこまでできるかに書きました。

先に測るのは、天井と畳と奥行きです
置く前に、3つ測ってください。
- 天井の高さ。ネットはカタログの数字ではなく、いちばん高いところで比べます
- 畳の大きさ。同じ6畳でも、規格で部屋の幅が変わります
- 打席の奥行き。ボールを置く位置から、後ろの壁や鏡までです
ネットの高さは、カタログの数字より高くなります
うちのネットはフレームが210cmですが、その上に半円状のパーツが出ているので、いちばん高いところは233cmになります。天井を測るときは、この23cmを見落とさないでください。
幅も同じです。ネットの幅は210cmと書いてありますが、床に210cmの帯が乗るわけではありません。床に接しているのは角の丸いフレームで、ネット本体はその内側に立ち上がります。しかもサイドは、奥へ行くほど外へ広がります。

カタログの数字だけで置き場所を決めると、あとで動かすことになります。
畳の規格で、部屋の幅が21cm変わります
うちの畳は190×95cmでした。京間という規格です。関東で多い江戸間は176×88cmなので、同じ6畳でも部屋の幅が21cm変わります。
私も、測るまで自分の家の規格を知りませんでした。ご自宅の畳を測ってみてください。
ネットの横に残った70cmに、パター練習用のPuttOUT Air Break(240×67cm)がちょうど収まりました。余りは3cmです。江戸間の6畳ならここが49cmなので、常設は難しいと思います。
うちの寸法
数字は家によって違うので、考え方だけ持ち帰っていただければと思います。
| 項目 | 実測 |
|---|---|
| 部屋 | 285 × 380cm(畳190×95cmの6畳) |
| 天井(畳あり/上げた後) | 244cm / 250cm |
| ネットの高さ・床のフレーム | 233cm / 210×210cm |
| 打席スペースの奥行 | 160cm |

狭いときは、まず自分が置いたものを見てください
後方に、スイング確認用の割れない鏡を立てかけています。悪い振り方をするとクラブが当たる鏡です。

この鏡が、やや斜めに立てかけてありました。床で測ると、壁から9cm出ています。まっすぐ立て直せば、出っ張りは鏡の厚みぶんで済みます。
次の節で書く畳上げで稼いだのは6cmでした。鏡を立て直すほうが、それより大きく空間が戻ります。半日かけて畳を上げるのと、数秒で鏡を立て直すのと。作業量と成果は、まったく釣り合っていませんでした。
立つ位置でも変わります。いつもの位置では、アプローチウェッジのハーフショットは後ろに当たりません。いつもの位置から25cm後ろに立ったときに、当たりました。
当たるかどうかの境目は、振り方だけでは決まっていませんでした。立つ位置でも、鏡の立てかけ方でも動きます。
真似できる部分:壁に立てかけているものの角度と、立つ位置。道具を買う前に見直せます。
部屋によって変わる部分:何が出っ張っているかは、部屋ごとに違います。
和室なら、畳を上げて天井までを6cm稼げます
天井を上げるには工事が必要です。しかも元に戻せません。和室なら、床のほうに余地があります。畳です。

厚みは6cmでした。上げれば、そのぶん天井までが遠くなります。うちは244cmが250cmになりました。
念のため書くと、畳を上げなくてもネットは入っていました。ネットの高さは233cmで、天井は244cm。11cm余っています。上げたのは、長いクラブを振ったときに天井へ当たりそうだったからです。11cmは、器具を立てるには足りていても、人間が振るには心もとない数字でした。
副産物として、床が平らになりました。畳の縁の段差がなくなります。
上げた畳の置き場所が必要になります
ここは事前に考えていませんでした。畳は6枚あります。それなりの体積です。いまは部屋の壁に立てかけています。

天井方向に6cm稼いだ代わりに、壁面が畳に占領されました。部屋の外に置ける場所があるなら、そのほうがいいと思います。
真似できる部分:和室なら、たいてい5〜6cm稼げます。工具は必要ありません。
部屋によって変わる部分:フローリングでは使えません。畳の厚みも家によって違います。
ネットは、置いてあるだけです
ネットはポールで自立するタイプです。壁にも天井にも留めていません。留める必要がありません。たためば片付きます。
跳ね返ってくる球への対策を、2つやっています
ネットに当たった球が、返ってくることがあります。跳ね返るのはネットの上部です。あそこはたるまないように張られているので、当たった力がそのまま返ってきます。天井が低い部屋ほど、そこに当たります。
どの角度から当たり始めるかは、別の記事で実測しました。打ち出し角43度からでした。
ひとつ目は、測定器の前に壁を立てることです。弾道測定器は、その返ってくる方向に置くことになります。本立てに板を差して、測定器の前に壁を作りました。

位置がずれると測定に影響するので、床にマスキングテープで印をつけています。片付けても同じ場所に戻せます。
ふたつ目は、張られている帯の部分にクッション材を貼ることです。

結果は半分でした。かすった球は勢いが落ちます。ただし直撃するとクッションごと外れます。貼るだけでは、張られている状態そのものは変わりません。素材か貼り方を変える必要がありそうです。
真似できる部分:測定器を使うなら、前に何か立てておくほうがいいと思います。跳ね返りは想像より飛んできます。
部屋によって変わる部分:どこに当たって、どこへ返るかは、天井の高さとネットの形で変わります。自分の部屋で一度確かめてください。
マットは、返球か転がりかで決めます
使っているネットには、打った球が戻ってくる機能があります。ネットの下側が傾斜になっていて、当たった球が転がって足元まで返ってきます。
私はその傾斜の上にマットを敷いて、返球機能を潰しました。人工芝のマットと、使わなくなった古いパターマットです。傾斜が埋まって、ほぼ平らになります。

短いアプローチの転がりを見たかったからです。1ヤードのショットは、飛んでいる時間より転がっている時間のほうが長くなります。落ちた先が傾斜だと、そこで転がりが変わります。球が戻ってくる便利さより、転がりが本物に近いほうを取りました。
段差は出ます。気にはなりますが、実用上の問題は出ていません。
拾う手間は、ボール補給機で埋めました
返球機能を潰したので、球は自分で拾うことになります。そこで、ボール補給機を置きました。上から球を入れておくと、下の穴から1個ずつ出てきます。かがまずに次の球が用意されます。電源は必要ありません。

もともとパッティング用の器具ですが、6畳だとアプローチでも同じように使えます。打つ位置と補給機の距離が近いからです。
真似できる部分:使わなくなったパターマットがあるなら、捨てずに使えます。補給機は電源が不要なので、コンセントの位置を気にせず置けます。
部屋によって変わる部分:返球機能を残すか潰すかは、何を練習したいかで決まります。フルショット中心なら、戻ってくるほうが楽だと思います。
音は、測っていません
深夜に打っても、いまのところ問題になっていません。近隣から何か言われたこともありません。
ただし、これはうちの条件での話です。一軒家です。マンションや集合住宅でどうなるかは分かりません。
なぜ問題になっていないのかも、確かめていません。思い当たるものが2つあります。
ひとつは、フルショットをほとんどしないこと。6畳でできるのはハーフスイングまでなので、そこが中心になります。
もうひとつは、ネットの裏にベッドのマットレスを立てていること。ただしあれは、抜けた球の保険として置いたものです。防音のために置いたわけではありませんし、防音として効いているかどうかも測っていません。
体感で言うと、いちばん音が大きいのは Power Plate です。打つ音より、あちらのほうが響きます。
音の大きさは一度も測っていません。書けるのは、これまで苦情が来ていない、というところまでです。
もう一歩の工夫
毛足の長いマットで、バンカーのライを作る
平らな人工芝だけだと、ライがいつも同じになります。毛足の長いマットに球を乗せると、球が沈みます。バンカーや、深いラフに近い状態になります。クラブが入る前に抵抗があるので、打ち方を変えないと出ません。

置くだけです。うちは打席の横に置いて、必要なときだけ持ってきます。沈み具合はマットの毛の長さで変わります。
パター用のカップを、アプローチの目標にする
パッティング用のカップを人工芝のマットの上に置いて、アプローチの目標にしています。1ヤードのショットを、実際のカップに向かって打てます。目標が円だと、寄ったかどうかがはっきりします。

目分量で置くと、打席との線がずれます。向きは、糸を張るだけでも合わせられます。私は自作のレーザー器具で床に線を出して合わせています。
距離は部屋の広さ次第です。うちは1〜2ヤードです。
まとめ
持ち帰れることは3つです。
- 置く前に、天井(ネットのいちばん高いところで)、畳の規格、奥行きを測る
- 狭いときは、まず自分が置いたものの角度と、立つ位置を見直す
- 返球を取るか、転がりを取るかを先に決める
高さが足りないとき、上を見るか下を見るか。和室なら、下に6cmあります。その前に、壁に立てかけたものを見てください。
この記事に出てくる他の記事
- 自宅6畳でゴルフ練習はどこまでできるか|できることと、始める順番 … 6畳でできることと、始める順番
- 自宅の素振りは、鏡2枚とマスキングテープで練習になります … 後ろの鏡の選び方
- 狭い部屋で使えるゴルフ練習器具は、長さで決まります … 器具の選び方
- Square Golf Omni を買ったら最初にやること|ステッカー、ボール、目標線、跳ね返り対策 … 跳ね返りの実測
- 曲がるパットだけは家で練習できなかった|PuttOUT Air Breakの2年 … ネットの横に置いたパターマット
- パターの向きを見る道具を、21回作り直しました … 自作のレーザー器具
- 5年半、ラウンド前に必ず乗っている器具|Power Plate と、続かなかった5つのプログラム … 音がいちばん大きい器具


コメント