左右で足の長さが違うなら、靴ではなくインソールで合わせる|シダスのオーダーメイドを4年使った記録

本記事にはプロモーションを含みます。
ECCO BIOM G5 を2足並べた俯瞰。片方にシダスのオーダーメイドインソール、もう片方にBMZが入っている

左右で足の長さが違うと、靴のサイズでは合わせられません。市販の靴は0.5センチ刻みで、私の足は左右で0.6センチ違います。

私は2022年9月に、青山の SIDAS FITTING LAB でオーダーメイドインソールを作りました。4年経ったいまも使っています。スコアが良くなった証明はできていませんが、ラウンド後半のスライスOBは、その後ほとんど出ていません。

作りに行く前に確かめること、4年使って分かったこと、市販のインソールを選ぶときの注意を書きます。

目次

結論

  • 左右で長さだけが違う足は、靴のサイズでは合わない。インソールで合わせる
  • オーダーメイドは完全予約制で、1時間半から2時間。ベースは市販のインソール
  • 寿命は2年と言われたが、4年使っている。表面のシートを貼って延命している
  • 市販のインソールは、足ではなく靴の内側の寸法で選ぶ
  • 足の専門家と話せたことが、いちばんの収穫だった

作りに行く前に確かめること

  1. 事前の計測はいらない。足は店で3Dスキャンして測ります
  2. 予約する。インソールの作成は完全予約制で、問診から仕上げまで1時間半から2時間ほどかかります
  3. 入れる靴を決めておく。私はゴルフシューズ用に作りました。靴を替えたときは、そのまま移せています
  4. 自分のスイングを説明できるようにしておく。スイングによって加工が変わります
  5. 料金を確かめる。ゴルフ用は27,060円から29,590円です(税込、2026年9月時点)。インソール本体・分析・加工の込みの金額です
  6. 迷うなら、カウンセリングと分析だけのメニュー(5,500円)もあります

料金とメニューは、SIDAS FITTING LAB の公式サイトで確認できます。

違うのは長さだけでした

ZOZO MATは、ZOZOが配っている足の3D計測マットです。ドットの並んだマットに足を置いて、スマホのカメラで360度ぐるっと撮ります。足長、足幅、足囲、かかと幅、足甲の高さの5項目が、左右それぞれ出ます。マットも送料も無料でした。

靴を買うときのサイズ選びに使うものです。私はゴルフシューズが合わない理由を知りたくて測りました。

計測結果は次のとおりです。

ZOZO MATの計測結果画面。左右の足長・足幅・足囲・かかと幅・足甲高さ
項目左足右足差
足長25.8 cm25.2 cm0.6
足幅10.4 cm10.3 cm0.1
足囲25.2 cm25.1 cm0.1
かかと幅6.8 cm6.6 cm0.2
足甲高さ7.0 cm6.9 cm0.1

足の長さが0.6センチ違います。

市販の靴は、たいてい0.5センチ刻みで作られています。0.6センチの差は、この刻みより大きい。大きいほうの左足に合わせれば、右足の靴は1サイズ以上余ることになります。右足に合わせれば、左足がきつい。

どちらかを諦める前提の買い物を、私はずっとしていたわけです。

もうひとつ、この表を見て気づいたことがあります。足幅も足囲も、左右でほぼ同じです。違っているのは長さだけ。つまりワイズを変えても解決しません。私の足に必要なのは、左右で長さだけが違う靴です。そういうものは店に売っていません。

靴そのものが足によくない、という本もあります

ピート・エゴスキューの『痛み解消メソッド 驚異のエゴスキュー』には、靴は足の自然な動きを制限する、という趣旨のコラムがあります。いちばんよいのは裸足で歩くこと。ただしそれは難しいので、足に合った、軽くて柔らかい靴を選ぶように、と続きます。

私はこの主張の当否を検証していません。ただ、サイズが合っていない靴を年間70ラウンド履いているという事実のほうは、確かめられました。そちらに先に手を打つことにしました。

青山のSIDAS FITTING LABに行きました

2022年9月、シダスが青山に直営店を出しました。SIDAS FITTING LABです。

プロ選手のインソールも作っているフィッティングマイスターが、オーダーメイドインソールを作ってくれる。プレオープン時の先行体験サービスがMakuakeに出ていたのを見つけて、申し込みました。場所は外苑前です。完全予約制で、所要時間は1時間半から2時間ほど見ておくことになります。

行ってみると、左右の足の長さの違いはすぐに指摘されました。そこは想定内でした。想定外だったのは、それ以外の指摘のほうです。

指摘されたのは、左右差だけではありませんでした

当時のメモに残っているのは、こういう内容です。

  • 右足が内側に重心が入りやすい
  • 右足が回内足になっている
  • 右足の可動域、外旋を高めたい
  • 左足はかかとが柔らかく、左右にぐらつく
  • 左足は指に圧がかかっていない
  • 全体として重心のかかり方が偏っている

その場では、半分もわかっていませんでした。回内足という言葉も知りませんでした。メモを取るだけ取って、質問しきれなかった部分があります。

いま読み返すと、左右で指摘の中身が違うことに気づきます。右足は重心が入りすぎ、左足は圧がかかっていない。捻挫したのは右足なのに、左足のほうにも別の話があるわけです。

ここで言われたことに対して、4年でどんな道具を入れてきたかは別の記事にまとめました。

インソールができるまで

工程はこうでした。

まず計測です。足の3Dスキャンを取ります。次にプレスカムという機械の上を実際に歩いて、体の左右バランスと歩行時の圧力のかかり方を見ます。あわせてマイスターが触診と問診をします。

そのうえで、ベースにするインソールを決めます。ここで選ばれるのは、普通に市販されているインソールです。特別なものが出てくるわけではありません。私の場合はシダスのゴルフプラスでした。

加工はここからです。目の前でパッケージを開けて、中身を取り出すところから始まります。

まずジェル状の板の上に立って、足型を取ります。シダスがバキュームシステムと呼んでいる仕組みです。次に、その足型に合わせてインソールを曲げます。加熱して変形させる工程で、ヒートガンのような道具を使っていた記憶があります。

成形したものを削ったり、部材で補強したりして微調整し、完成です。

裏側を見ると、加工の跡が残ります。4年近く使って傷んでいますが、売られている状態の写真と見比べると違いが分かると思います。

シダスのオーダーメイドインソール右足の裏側。指先にパーツが貼り足されている
右足の裏側。指先にパーツが足されている

これは右足です。指先にパーツが貼り足されています。右足のほうが0.6センチ短いので、その分の底上げだろうと私は思いました。確かめるために左足も撮りました。

シダスのオーダーメイドインソール左足の裏側。右足と同じく指先にパーツが貼り足されている
左足の裏側。同じ場所にパーツがある

同じ場所にパーツが付いています。長さの補正なら短いほうだけでいいはずなので、私の読みは外れました。

指先にパーツを足すのが誰にでも入る加工なのか、私の足の状態に対するものなのかは分かりません。当時そういう説明を受けた記憶もありません。この写真から言えるのは、左右で違うことをしているのはここではない、ということだけです。

私はエコーのゴルフシューズ用に作りました。いま入れているのは ECCO M GOLF BIOM G5 です。靴を買い替えたときは、インソールをそのまま移しました。カットも再成形もしていません。合わせた相手は足なので、私の場合はそれで足りました。

G5 はかなり古いモデルです。2026年8月にエコーの日本公式サイトを見たときには、スパイク式のゴルフシューズは載っていませんでした。この記事でシューズそのものを薦めないのは、そういう理由です。

履き心地は、それまでのものとは違いました。

スイングのことも聞かれました

問診では、どういうスイングをするかも聞かれます。

地面反力を使うタイプのスイングの場合は、インソールの加工も少し変わる、という説明でした。同じ足でも、その足に何をさせるかで作るものが変わる。言われてみればそのとおりですが、インソールを買いに行ってスイングの話になるとは思っていませんでした。

ラウンド後半のOBは、その後ほとんど出ていません

作った当時、ラウンド後半になると足が流れてボールを捕まえきれず、スライスしてOBという場面が続いていました。疲れのせいだろうと思っていました。

インソールを変えてから、これがほとんど出なくなりました。

ただし、これは検証できていません。私の手元にあるのはラウンドごとのスコアと打数の記録で、「後半に足が流れた」という状態を数えられる形では残っていません。同じ時期にクラブもボールも変えています。インソールだけを入れ替えて同じコースを回った、という比較にはなっていない。

体感としては効きました。効いた理由がインソールにあるかどうかは、私のデータでは言えません。ここは推測のまま置いておきます。

効いた感じはあるのに証明できない、という状態は前にも書きました。

寿命2年のインソールを、4年目も使っています

インソールの寿命はラウンド数によるが2年程度、と言われました。

私は年間70ラウンドほど回ります。2022年9月に作って、2026年9月で4年になりました。言われた寿命の倍です。それでもまだ使っています。

4年目のシダスのオーダーメイドインソール
寿命2年と言われたインソールの、4年目

表面はさすがに傷んできました。2025年ごろから、リンパスのインソールシートを表面に貼って延命しています。成形した形はそのままに、傷んだ表面だけを更新できます。

あわせて、エコーのシューズを2足体制にしました。2足目も同じBIOM G5です。1ラウンドごとの負荷が半分になるので、両方が長持ちします。

ECCO BIOM G5 を2足並べた俯瞰。片方にシダスのオーダーメイドインソール、もう片方にBMZが入っている
2足体制。中身が違う

もう1足には、市販のBMZを入れました

本当は、もう1足にもシダスの同じものを入れて条件を揃えるべきです。それが正しい。

やめた理由は値段です。

1足目は、Makuake の先行販売で作りました。店頭での予定価格から3割引の枠でした。2足目は、当然その値段では作れません。

私が1足目に踏み切れたのは、3割引だったからです。定価で最初の1枚を作る決断ができたかというと、自信がありません。

代わりに市販品で良さそうなものを探して、BMZにしました。

カーボンを使っているので耐久性があります。2025年8月に公式ストアで買いました。BMZ にもオーダーメイドのサービスがあるので、そちらもいつか試したいと思っています。

BMZ アシトレ ゴルフ カーボンのインソール
2足目に入れたBMZ アシトレ ゴルフ カーボン

つまり私はいま、左右差のある足に、片方の靴にはオーダーメイド、もう片方には市販品を入れて回っています。条件を揃えるという話を自分でしておいて、これです。

インソールのサイズは、足ではなく靴の内側で選ぶ

BMZで買ったのはLサイズです。27.0〜29.0センチの枠になります。私の足は25.8センチなので、2つ上を選んだことになります。

そうしたのは、前に一度間違えているからです。

BMZ には、カーボンを使わない通常のアシトレもあります。カーボンのゴルフ用を買う前に、2024年6月にまずそちらを試しました。そのとき私は足の長さのとおりにMサイズ、25.0〜26.5センチを選んで、靴の中で合わずに買い直しています。

インソールが合わせる相手は、足ではなく靴の内側の寸法です。書いてしまえば当たり前ですが、足を測ったばかりの人間は測った数字のほうで選びたくなります。

エコーのゴルフシューズと BMZ のサイズ表記にはずれがあって、大きめで正解でした。安いほうで先に間違えておいたのが効きました。

靴ひもとスパイクも替えています

インソールの話をしてきましたが、このシューズは他の部分も標準ではありません。

靴ひもはクールノットの結ばない靴ひもです。ゴムの入った伸縮する紐に、一定の間隔でコブがついています。このコブがあるおかげでフィット感が違います。締めたい場所だけテンションを変えられるのも利点です。

日本ではBOAが流行っています。ダイヤルを回すだけで締まるので、手間はかかりません。ただ私は、部分的にテンションを変えられる紐のほうが好きです。

スパイクはソフトスパイクスのツアーフレックスプロ、ファストツイスト3.0にしました。

BIOM G5の標準はザルマツアーです。替えた理由はグリップで、私の使い方ではツアーフレックスプロのほうが効きます。耐久性も高い。ただしザルマツアーはクッション性が高いので、履き心地を優先するなら標準のままがいいと思います。私はグリップを取りました。

インソール、靴ひも、スパイク。並べてみると、このシューズで標準のまま使っているのはアッパーとソールだけです。

一番の収穫は、専門家と話せたことでした

オーダーメイドの利点は、自分の足に合ったものが手に入ることです。それは当然として、副産物のほうが大きかったと思っています。

足の専門家と、自分の足について話せることです。

多くの人の足を見てきた人が、自分ではわからない弱点や長所を言葉にしてくれる。その場でわからなくても、メモに残しておけば後から効いてきます。私の場合、回内足の指摘から、トレーニングとサポーターを使うというアイデアが出てきました。実際に続けています。そちらは別の記事に書きました。

この店には、カウンセリングと分析だけを受けるメニューもあります(5,500円、2026年9月時点)。インソールを作らなくても、自分の足がどうなっているかは聞けます。私が価値があったと思っているのは、実のところこちらの部分です。

同じ目的なら、他にどんな選択肢があるか

足に合わない靴をどうにかしたい、という目的に対して、私が取らなかった道も書いておきます。

  • 成形なしの市販インソール。数千円で買えて、カットして入れるだけです。私も通常のアシトレから入りました
  • 左右で別サイズの靴を買う。2足買って組み合わせる方法です。値段は倍になります
  • 靴そのものをオーダーする。ゴルフシューズだと選択肢が限られます
  • 何もしない。私が10年やっていたことです

オーダーメイドに絞るなら、BMZにもサービスがあります。シダス以外を試すとしたら、私はまずそこを見ると思います。

インソールではなく、靴そのものを替える手もあります。ゴルフシューズはヴィクトリアゴルフのような専門店で探せます。

まとめ

0.6センチの左右差は、靴のサイズ刻みより大きい。それが分かったのが2021年で、手を打ったのが2022年でした。

  • 足を測ったこと自体に価値がありました。感覚で済ませていた話が数字になります
  • インソールは4年使いました。説明された寿命の倍です
  • 効果の証明はできていません。体感のほうは明確にあります
  • 市販品を選ぶなら、サイズは靴の内側で合わせる

数字で確かめるつもりで始めましたが、効果のほうは確かめられていません。それでも4年使っています。

体のほうの話は、他の記事にも書いています。

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この記事を書いた人

ゴルフ歴25年、自己ベスト78。2012年からゴルフの上達法をブログに書いてきました。
同時期に読書ノートのブログも運営し、約200冊分の記録を残しています。

現在は弾道測定器3台を使い、本で読んだ理論を実際に測って確かめる作業をしています。

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