体重を落とすと、飛距離は落ちるのか。「体重があるほうが飛ぶ」とよく聞きます。
11年分の体重の記録と、ドライバー2,474打の記録を突き合わせました。先に答えを書きます。
- 記録のある63〜69kgの範囲では、軽い日のほうが飛んでいました。体重の区分の上と下で、11ヤードの差です
- スコアは変わっていません
- ただし、軽かった時期には、クラブや準備の変化、それに夏も重なっていました。体重だけの効果かどうかは、分けきれていません
何をしたか
体重を毎朝はかっています。2015年から11年、3,031日分が残っています。
その間に、はっきりと絞った時期が3回ありました。
| 時期 | 体重の変化 |
|---|---|
| 2015年8月 → 10月 | 74.5 → 67.9kg(−6.6kg) |
| 2019年10月 → 2020年8月 | 74.2 → 66.8kg(−7.5kg) |
| 2025年1月 → 8月 | 67.0 → 63.3kg(−3.6kg) |
やり方は、朝食をバターコーヒーに置き換え、1日2食にして、16時間の空腹をつくるものでした。参考にしたのはこの本です。
ここに書いたのは私個人の記録で、減量のやり方をすすめるものではありません。体重を大きく動かすときは、体調と相談しながらのほうがいいと思います。私自身、いまは極端なことはしていません。
落とすより、保つほうが上手くなりました
年ごとの体重のばらつきを見ると、数字にはっきり出ていました。
| 年 | 体重の標準偏差 | 平均体重 |
|---|---|---|
| 2015 | 3.03 | 71.0kg |
| 2018 | 0.91 | 74.3kg |
| 2019 | 1.32 | 73.1kg |
| 2020 | 2.19(減量中) | 68.8kg |
| 2022 | 0.94 | 64.8kg |
| 2024 | 0.50 | 67.2kg |
| 2026 | 0.73 | 65.9kg |
2015年は3kg以上のあいだを行き来していました。いまは1kgの幅に収まっています。
軽い日のほうが飛んでいました
ドライバーを5打以上打ったラウンドだけを取り出し、その日の体重で分けました。254ラウンド分です。
| 当日の体重 | ラウンド数 | 平均飛距離 | その日の最長 |
|---|---|---|---|
| 〜64kg | 22 | 241.5yd | 272.2yd |
| 64〜65.5kg | 84 | 235.7yd | 266.6yd |
| 65.5〜67kg | 101 | 235.3yd | 266.7yd |
| 67kg〜 | 47 | 230.3yd | 263.1yd |
上と下で11.2ヤードの差がありました。体重が1kg重い日は、平均で2.11ヤード落ちる計算です(r=−0.233、p<0.001)。

ただし、体重の効果とは言い切れません
体重が落ちた2021年以降、同時に変わったものがいくつもあります。クラブとボールを何度か替えました。ラウンド前のウォームアップも続けるようになりました。

そこで、同じ年の中だけで比べ直しました。年ごとに変わった道具や準備の影響を、いったん外すためです。比べ直しには、その日の朝の体重が残っている249ラウンドを使いました。
| 比べ方 | 1kg軽いと |
|---|---|
| 全体 | 2.1ヤード飛ぶ |
| 同じ年の中だけ | 1.6ヤード飛ぶ |
| 同じ年、同じ季節の中だけ | 1.3ヤード飛ぶ(統計的な差ではない) |
同じ年の中で比べても、軽い日のほうが飛ぶ向きは残りました。大きさは全体の6〜8割です。
ただし、季節も重なっていました。夏は体重がいちばん軽く、飛距離もいちばん長く出ています。冬はその逆です。ガーミンが記録している距離はキャリーとランを足したものなので、夏のフェアウェイの硬さや気温が入っているのかもしれません。確かめてはいません。
季節まで分けると、差ははっきりしなくなりました。11ヤードのうち、体重だけの効果がどれだけかは、このデータでは決まりません。言えるのは「軽い日は飛んでいた」までです。
スコアは変わっていません
| 当日の体重 | ラウンド数 | 平均スコア |
|---|---|---|
| 〜64kg | 24 | 91.58 |
| 64〜65.5kg | 111 | 90.98 |
| 65.5〜67kg | 135 | 91.62 |
| 67kg〜 | 58 | 92.02 |
328ラウンド。差は1打未満で、統計的にも確認できませんでした(p=0.123)。
11ヤード飛ぶようになっても、スコアは動きませんでした。ドライバーが飛べばスコアが良くなる、という話にはなりませんでした。パット練習器具のときと、同じ形の結論です。

確かめられなかったこと
「太っていた頃のほうが一発は飛んだ」
体重があった頃のほうが、当たったときの一発は大きかった。そういう実感がありました。確かめられませんでした。
ガーミンの記録が始まるのは2020年11月で、その時点ですでに68kgまで落ちています。74kg台だった頃のショットは、1本も残っていません。
記録のある範囲(63.0〜68.9kg)で見るかぎり、その日の最長飛距離は軽いほうがむしろ長く出ています(272.2yd 対 263.1yd)。ただし統計的な差ではありません(p=0.221)。
最長飛距離という数字そのものを調べ直した話は、10球なら268ヤード、1,000球なら319ヤードに書きました。ここで使った「その日の最長」は1ラウンドあたりの本数が揃っているので比べられますが、通算の最長のほうは、打った本数が増えるだけで伸びていきます。
記録を取り始める前のことは確かめられない、と分かっただけでした。

体脂肪率では、比べられませんでした
体重ではなく体組成のほうが効いているのでは、とも考えました。途中で体組成計を買い替えており、2022年2月13日を境に、体脂肪率も筋肉量も数値が地続きではありません。11年分あるのに、比較に使えるのは4年半だけです。
その4年半のなかで見ても、体脂肪率と飛距離のあいだに関係は出ませんでした。

自分で確かめる手順
- 体重は毎朝、同じ時間と同じ条件で量ります
- ラウンドの日の体重と、その日のドライバーの平均飛距離を並べます。ゴルフウォッチの記録が使えます
- ドライバーの本数が少ないラウンドは外します。私は5打以上にしました
- 体重をいくつかの区分に分けて、区分ごとの平均を比べます
- スコアも同じように並べます。飛距離とスコアは別の話でした
- 同じ年の中でも比べます。道具や季節の変化と重なっていないかを見るためです
- 記録の範囲の外のことは言えません。私の場合は63〜69kgでした
まとめ
- 記録のある範囲では、軽い日のほうが飛んでいた
- ただしスコアは変わらず、体重だけの効果とも言い切れない
- 確かめるには、ずっと前からの記録が必要になる
一番の収穫は、別のところにありました。2015年から体重をはかっていたから、11年前と比べられたということです。
飛距離の記録に使っているゴルフウォッチです。機種のレビューはGarmin Approach S70 レビューに書きました。
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