右足には、動かす道具と止める道具の両方が入っていました|足の弱点を指摘されてからの4年

本記事にはプロモーションを含みます。
BlackBoard に足を乗せた状態

足の専門家に、自分の足を診てもらったことがあります。そこで言われたことが、その後の道具選びをほとんど決めました。

指摘されたのは、次の点です。

  • 右足は内側に重心が入りやすい
  • 右足が回内足になっている
  • 右足の可動域、特に外旋を高めたい
  • 左足は踵が柔らかく、左右にぐらつく
  • 左足は指に圧がかかっていない
  • 全体として重心のかかり方が偏っている

右と左で、別の指摘でした。右は動かない方向の話、左は止まらない方向の話です。

以来4年、器具とサポーターと靴下を順番に買っています。この記事はその記録です。

先に書いておくと、効果は測っていません。何を、いつ、どういう理由で入れたか、という話です。

目次

回内足とは何か

回内は、足首まわりの複合的な動きを指します。背屈・外転・外がえしが同時に起こります。距骨下関節のところで踵骨が内側に倒れ、足の裏が外を向く方向へ動きます。

これ自体は誰にでも起こる正常な動きです。着地したときに内側の縦アーチをたわませて、衝撃を吸収する役割があります。

問題になるのは、回内したまま戻らない場合です。過回内、オーバープロネーションと呼ばれます。内側の縦アーチが落ち、扁平足や外反母趾につながります。アーチが受け持っていた衝撃吸収を、膝や股関節や腰が肩代わりすることになります。原因としては、後脛骨筋や前脛骨筋の機能低下が挙げられます。

私が言われた「右足は内側に重心が入りやすい」と「右足が回内足」は、同じことを違う言い方で指摘されたのだと理解しています。

足で外に見える動きは、股関節では内旋になる

ここで、間違えやすいことを書いておきます。

まず、足首そのものは内旋も外旋もしません。距腿関節の主な動きは背屈と底屈です。回っているのは距骨下関節と、その上の下腿です。

そして体重をかけた状態では、こう連鎖します。

  • 距骨下関節が回内 → 下腿が内旋 → 股関節が内旋
  • 距骨下関節が回外 → 下腿が外旋 → 股関節が外旋

回内は外がえしと外転を含む動きです。足だけを見ていると、外へ開いたように見えます。ところが同じ瞬間、股関節は内旋しています。

足で外に見える動きが、股関節では内旋。回外はその逆で、足は内を向いて見えるのに、股関節は外旋しています。上と下で、名前が逆になります。

私が言われた「右足の外旋を高めたい」も、この対応で読むと一続きになります。回内している足を回外の方向へ戻すことは、股関節から見れば外旋を出すことです。

ただしこの読み替えは私の解釈で、専門家がそう説明したわけではありません。

回内は、足だけの問題とは限らない

連鎖は下からだけではありません。足部から上へ向かうものを上行性、上から足部へ降りてくるものを下行性と呼びます。

股関節が内旋の方向に寄っていれば、上から回内を作ることになります。足首まわりをいくら動かしても、上から押し込まれていれば戻りません。

股関節の硬さと足部を結びつけた研究もあります。歩行中の下肢の動きが、股関節を外旋方向へ動かしたときの硬さと、足部中央の硬さに関連していたという報告。股関節の受動的な硬さと、足部中央の硬さに関連があったという報告。股関節側の筋を鍛えると後足部の外がえしが減ったが、その効果は足部のアライメント次第だった、という報告もあります。

ただし私が読んだのは題と要旨の範囲です。本文は読んでいません。私の足で確かめてもいません。

2022年10月 ROTEXMotion で足首と股関節を回す

最初に買ったのは ROTEXMotion です。回旋方向に抵抗をかけるトレーニング器具で、元Navy SEALの Joe LaCaze が開発しています。

ROTEXMotion フロアモデルの上面。中央の赤い円盤と、外周の角度目盛り
ROTEXMotion のフロアモデル。外周の目盛りは、かける負荷を決めるための刻み

黒い台の中央に、赤い円盤が入っています。この円盤が回ります。

外周に目盛りがあります。中央の90を頂点に、左右へ80、70、60と下がって、両端が10。ただしこれは、どこまで回ったかを測るための目盛りではありません。

ROTEXMotion の円盤に片足を乗せた状態
片足を乗せて、内側と外側へ回す

片足を乗せて回します。使い方はこうです。右足を乗せ、目盛りの30まで内旋させる。その位置で、上半身を逆の側へ捻る。次は40まで回して、同じように捻る。最後は50。

足を止める角度と、上半身を捻る向きが逆になります。その捻れの差が負荷になります。目盛りは、負荷を少しずつ上げていくための刻みです。

内旋の側だけではありません。外旋の側にも同じようにやります。

続けていると、器具に乗っていないときも可動域が広がる感じがあります。角度で測ってはいません。

1回の運動は2〜3分です。膝にボールを挟む、両手を床について行う、といった応用があります。壁に押し当てて使うハンドヘルドモデルもあります。

狙ったのは足首だけではありません。股関節も含めてです。

メーカーが可動域の向上を明示しているのも股関節についてで、足首の可動域についての記載は、探した範囲では見つかりませんでした。それで構わないと考えていました。回内は足首だけで起きている現象ではないからです。

前の節に書いた連鎖のとおりです。回内した足を回外の方向へ戻すことは、股関節から見れば外旋を出すことになります。だとすれば、足部の側と股関節の側、両方から入れたほうがいい。そう考えて買っています。

2023年1月 BlackBoard を導入した

回内足の側には、こちらを入れました。BlackBoard は足部専用のトレーニングボードです。ドイツの理学療法士が2016年に開発しています。

BlackBoard の表面。2枚に分かれた板
BlackBoard の表面。前足部用と後足部用の2枚に分かれている

板が2枚に分かれています。前足部用の FootBoard と、後足部用の HeelBoard です。足を1枚の板として扱いません。

BlackBoard の裏面。ベルクロで貼られた黒いバー
裏面。黒いバーがベルクロで貼ってあり、位置を変えられる。前が2本、後ろが1本

裏返すと、こうなっています。黒いバーがベルクロで貼り付けてあり、位置を変えられます。バーの位置が支点になるので、貼る場所を変えると、板がどこを軸に傾くかが変わります。前側は2本、後ろ側は1本にしてあります。

BlackBoard に足を乗せた状態
乗せるとこうなる。指の付け根から先が前の板、踵が後ろの板

乗せるとこうなります。指の付け根から先が前の板、踵が後ろの板です。

回内足に対してこれを選んだ理由は、前と後ろを分けて扱えることでした。踵骨が内に倒れるという話と、指に圧がかからないという話は、足の前と後ろで別々に起きています。1枚の板の上では、どちらが動いたのか区別がつきません。

導入したのは Basic です。

2023年5月 右足首にサポーターを入れた

ここからは、専門家の指摘とは別の理由で買っています。右足首そのものがぐらつくので、捻挫の予防です。

ZAMST のフィルミスタアンクルです。ソフトサポートに分類される、いちばん軽い部類のサポーターです。

ザムスト(ZAMST) 足首サポーター ソフトサポート

2023年8月 歩くのも辛い状態で、5日コースに出ています

8月に右足のつま先を痛めました。蜂窩織炎です。皮膚の深い層に細菌が入って起きる炎症で、使いすぎやフォームの問題ではありません。

痛みが引かないまま、8月は5日コースに出ています。

日付コーススコア
8月13日寄居カントリークラブ86
8月19日上里ゴルフ場84
8月22日フォレストカントリークラブ三井の森92
8月23日三井の森蓼科ゴルフ倶楽部91
8月23日三井の森蓼科ゴルフ倶楽部(追加ハーフ)45
8月24日三井の森蓼科ゴルフ倶楽部(雨でハーフ)48

8月28日の宮の森カントリー倶楽部では、もう痛みを感じないところまで戻っていました。87です。

最初の2日が86と84。2023年の18ホールは47ラウンドで平均91.0、寄居に限れば21ラウンドで平均91.4でした。86は寄居でのその年のベストタイです。

理由は見当がついています。痛みでスイングを抑えて振りました。無理のない選択しかしていません。刻む判断が早く、届かない距離を狙っていない。いつもより弱く、いつもより慎重に回っただけです。

ここにスコアメイクのヒントがありそうだと、そのときは思いました。

体調とスコアの関係そのものは、341ラウンドぶんのデータで別に調べています。いちばん体調が悪かった日に、82で回っていました。

ただし、後半の3日は落ちています。コースが違い、3日続けて歩き、最終日は雨でハーフで切り上げました。痛みだけで説明はできません。同じ条件を意図的に作って比べたことも、まだありません。

2024年5月 もう少しサポート力のあるものへ

軽いサポーターでは足りず、ZAMST の A1ショートに替えました。同じ右足です。ミドルサポートに分類される足首用サポーターで、内反方向のぐらつきを抑えるタイプです。

2025年10月 踵を固定するサポーターを Makuake で見つけた

BURENA という製品です。

踵をテーピングのような形で正しい位置に固定する、という趣旨のサポーターです。薄い生地に8の字のストラップを重ねた二層構造で、足首まわりにジェル状のパッドが入っています。距骨と踵骨の位置を整えて、踵の沈み込みと傾きを抑える、という説明でした。

踵が柔らかく左右にぐらつく、という左足への指摘に、一番近い製品でした。買ってからは両足に使っています。

2025年12月 アキレス腱を痛めて、BAUERFEIND に行き着いた

12月に右足のアキレス腱を痛めました。ここでもまた、歩くのも困難な足でラウンドしています。

このとき使ったのが BAUERFEIND の AchilloTrain です。医療ラインのアキレス腱用バンデージで、腱を挟むようにシリコンパッドが入っています。

BAUERFEIND というブランド

1929年、ブルーノ・バウアーファインドがドイツのテューリンゲン州ツォイレンローダ=トリーベスで創業した会社です。本社も工場も、今も同じ町にあります。

出発点は医療用の弾性ストッキングでした。世界で初めて医療用コンプレッションストッキングを量産した会社とされています。そこから軟性装具、足底板、整形外科靴へと広がりました。従業員は全世界で約2,000人、うち約800人がドイツ本社と生産拠点にいます。

日本での知名度はスポーツ用サポーターが中心ですが、成り立ちは医療機器メーカーです。製品ラインもメディカルラインとスポーツラインに分かれています。スポーツラインは医療ラインの構造をそのままに、編みと素材を変えて軽量化と通気性を上げたものです。

2026年 医療グレードからスポーツグレードへ

アキレス腱の症状が落ち着いたので、サポートの強さを落としました。医療ラインの AchilloTrain から、スポーツラインへの切り替えです。治すためのものから、痛めないためのものへ。

BAUERFEIND のスポーツライン サポーターを装着した右足
右足。上に見えているのはふくらはぎ用

右足がこれです。上に見えているのはふくらはぎ用で、そちらは後述します。

サポーターの足裏側の面
足裏側。踵から土踏まずにかけて生地が変えてある

裏返すと、足裏側に別の編みの面があります。踵から土踏まずにかけて、生地が変えてあります。

2026年4月 右足用に買ったものを、左足に使うことになった

Makuake で買った BURENA に近い機能の製品が、BAUERFEIND にもありました。SPORTS ANKLE SUPPORT です。

緑のストラップが付いた BAUERFEIND SPORTS ANKLE SUPPORT を装着した左足
左足。緑のストラップが8の字に回る

緑のストラップが8の字に回っています。締めると踵が固まります。

最初は痛めた右足用のつもりで買いました。届いてから、使う足が変わっています。構造としては踵を固めるものだったので、ぐらつく左足に回しました。右足に必要だったのは固定ではなく可動域です。

買う前に気づいてよかった話ではありません。

下のリンクは右足用です。私が使っているのは左足用です。

ふくらはぎ用も BAUERFEIND に替えた

足首まわりの使用感が良かったので、ふくらはぎ用も同じブランドに揃えました。

ふくらはぎ用は以前から使っています。ZAMST、2XU、SKINS と履いてきました。目的は主に疲労軽減で、足の弱点への対策とは別の話です。今のところ BAUERFEIND が一番気に入っています。

靴下を五本指に替えた

指に圧がかかっていない、という指摘への対応です。

きっかけは、インソールの記事で取り上げたエゴスキューの本でした。靴が足の動きを制限する、という話が出てきます。それなら靴下も同じだろうと考えて、五本指ソックスに替えました。

各社のものを試しました。普段履いているぶんには、違いは縫製の良し悪しと耐久性くらいしかわかりませんでした。表面的な差です。

差がわかったのは、この8月でした。

8月13日と19日は Tabio のゴルフ用五本指ソックスを履いています。そのあとの蓼科の3連戦で、別のメーカーの五本指ソックスに替えました。そこで、前の2日が良かったのはソックスだったのかもしれない、と気づきました。

ただし、比べられる条件ではありません。コースが違う。3日続けて歩いている。最終日は雨です。痛めた足で3日続ければ、それだけで数字は落ちます。

気づいたきっかけであって、証拠ではありません。足が万全なときには違いが分からず、壊れているときにだけ差が出た。同じ痛みを再現できないので、比べ直すこともできない。

最近では BMZ のアシトレソックスが良いと感じています。指まわりの縫製がしっかりしていることもありますが、それだけではなさそうです。インソールとの組み合わせで感じ方が変わるので、靴下単体の話としては扱えません。

新しい五本指ソックスが出ると、今でも買って試しています。

足指そのものには、ナボソのスプレイを使っている

Naboso の Splay です。シリコン製の足指セパレーターで、指の間に挟んで指を広げます。

毎日ではありません。指が窮屈に感じるときに使って整える、という程度の使い方です。

サポーターや五本指の靴下は消耗品です。同じものを買い足すときは、スーパースポーツゼビオのようなスポーツ用品店でも探せます。

使いこなせていない器具が、3つあります

ROTEXMotion も BlackBoard も、まだ使いこなせていません。

どちらも6畳の練習部屋に置いてあります。場所は取りません。決まらないのは、使う回数のほうです。

どちらもメーカーのサイトに使い方がたくさん載っています。種類が多い。そのうちのどれを、どの順番で、どれくらいの頻度でやればいいのかが分かりません。

Power Plate でも同じでした。あの記事では、続かなかったプログラムを5つ挙げています。

比べてしまうのは Theragun です。アプリにトレーニングメニューが最初から入っています。部位を選べば、当てる場所と時間が出てきます。迷う余地がありません。

器具そのものの出来と、使い方の道筋が用意されているかは、別の話です。続いている器具と、置いてあるだけの器具の差は、たぶんそこにあります。

4年ぶんを並べて分かったこと

並べ直すと、思っていたほどきれいではありませんでした。

指摘から素直に買ったものはあります。右足の可動域と外旋に ROTEXMotion、回内に BlackBoard。左足の踵に SPORTS ANKLE SUPPORT。左足の指に五本指ソックスと Naboso Splay。

一方で、指摘に無いものも入っています。ZAMST の2点は右足首の捻挫予防で、専門家に言われた話ではありません。アキレス腱の2点は、痛めたから買ったものです。BURENA は左足のつもりで買って、両足に使っています。

つまり右足には、動かす道具と止める道具が両方入っています。指摘された内容がそのまま買い物リストになった、という整理にはなりませんでした。

どれも効果を測っていません。足の状態は良くなりましたが、そのうちどれがどれだけ効いたのかは分けられない。同時に何本も走らせているうえ、加齢も練習量も同じ期間に動いています。

4年で入れたものは10点近くあります。順番に入れたのだから、1点ずつ前後で比べることはできたはずでした。実際には、そのつど次の道具を足しています。良くなったことは確かですが、何が効いたのかは、この入れ方では答えが出ません。

まだ分からないこと

  • 4年で足の状態は良くなったが、どの道具がどれだけ効いたのか
  • 痛みのある状態で五本指ソックスの差が出た理由。再現条件を作れない
  • 痛めた足で回った8月。良かったのは最初の2日だけ。ソックスなのか、コースなのか、連戦の疲れなのかを分けられない
  • 器具に乗らない状態で可動域が広がった感覚。角度では測っていない
  • ROTEXMotion と BlackBoard のメニューをどう組むか。目安が無いまま続けている
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この記事を書いた人

ゴルフ歴25年、自己ベスト78。2012年からゴルフの上達法をブログに書いてきました。
同時期に読書ノートのブログも運営し、約200冊分の記録を残しています。

現在は弾道測定器3台を使い、本で読んだ理論を実際に測って確かめる作業をしています。

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