同じ56度2本を、18日後にもう一度打ちました。回転の差だけが残りました

本記事にはプロモーションを含みます。
自宅6畳の練習部屋。人工芝の上に弾道測定器が三脚で立ち、その横にタブレット。手前に黄色いL字のマーカーで囲まれたボールが置いてある。

8月に、56度のウェッジを2本並べて打った記事を書きました。いま使っているものと、その前に使っていたものです。同じ日に、交互に、40球ずつ。

そこで2つのことを書きました。回転が380回転ちがうこと。鉛を入れているほうが、距離が揃わないこと。

18日後に、同じことをもう一度やりました。

回転の差は残りました。距離のばらつきの差は、出ませんでした。

左は9月8日に打った80球のボール初速を打った順に並べた図。今の56度は右下がり、前の56度は右上がりで、途中で交差している。右は8月21日と9月8日のキャリーの標準偏差を並べた棒グラフ。8月は今の56度1.56に対し前の56度0.89、9月は1.51に対し1.26。
目次

前回の2つの結論

8月21日に打った120球のうち、56度2本ぶんが80球です。そのときの記事の結論はこうでした。

ひとつは回転です。ダイナミックロフトとヘッドスピードを揃えて計算しても、前の56度のほうが380回転ほど少なく出ました。

もうひとつは距離のばらつきです。キャリーの標準偏差が、鉛を入れている今の56度は1.56、鉛のない前の56度は0.89。1回目の20球でも2回目の20球でも通しでも、鉛のないほうが揃っていました。

このばらつきのほうは、測る前に予想していなかった結果です。鉛は距離を揃えるつもりで入れたものなので、狙いと逆でした。

そのときの記事に書き足りなかったことが1つあります。キャリーは測定器が計算して出している数字です。直接測っている値のほうでも、比べ直しておくべきでした。

もう一度、同じように打ちました

9月8日の夕方です。自宅の6畳の練習部屋、同じ測定器、同じクウォーターショット。

20球ずつ4つに分けました。

順番クラブ球数クラブの数字が取れた球
1今の56度2020
2前の56度2019
3今の56度2020
4前の56度2018

交互に打つのは前回と同じです。1本を40球続けてから次に移ると、疲れや慣れがクラブの差に混ざります。

1球も削除していません。

前回と変えたところが3つあります。

球を1種類に統一しました。前回は練習用に使っている色々な種類の球でしたが、今回は測定器の一覧に載っているほうの球です。

ボールを置く場所を、測定できる範囲の中央にしました。前回とは違う位置です。

前回は2本のあいだに、別の打ち方の練習を40球挟んでいました。今回は挟んでいません。

この3つが変わっているので、前回の80球と今回の80球をひとまとめにして計算することはできません。それぞれ別の80球として見ます。

回転の差は、残りました

40球ずつの平均です。

今の56度前の56度
ヘッドスピード(メートル毎秒)11.8411.06
ボール初速(メートル毎秒)11.4410.90
ダイナミックロフト(度)43.5742.55
打ち出し角(度)34.4133.72
スピン量(回転/分)36733299
キャリー(ヤード)13.4912.16

前の56度のほうが、374回転少ない。向きは前回と同じです。

ダイナミックロフトとヘッドスピードを揃えて計算し直すと、クラブが違うという効果だけで249回転残ります。書き出されている他の数字を全部入れても、向きは変わりません。前半の40球でも後半の40球でも、どちらにも出ています。

前回は380回転でした。今回は249回転です。小さくなっていますが、同じ側のクラブが少なく出ている点は変わりません。

ただし、この数字も測定器が計算して出しているものです。カメラは球の回転を見ていません。言えるのは、この測定器がこの2本を一貫して別のものとして扱っている、というところまでです。その設定の話は別の記事に書きました。

原因が溝の減りなのか、ヘッドのモデルの差なのかは、前回と同じく分かりません。この80球でも分けられていません。

ウェッジの溝は使えば減ります。減ったら買い替えることになります。現行のモデルはつるやオンラインのような専門店にも並んでいます。

距離のばらつきの差は、出ませんでした

キャリーの標準偏差です。

8月 今の56度8月 前の56度9月 今の56度9月 前の56度
1回目の20球1.590.830.950.92
2回目の20球1.330.651.331.13
40球通し1.560.891.511.26

8月は、どの区切りでも鉛のないほうが揃っていました。今回は差がありません。統計の検定にかけても、3つとも偶然の範囲に収まります。

8月に出た差は大きいものでした。だから40球でも見えました。今回の差はそれよりずっと小さく、この球数では偶然と区別がつきません。

測っている値のほうでも見ました

キャリーは計算で出た数字です。前回やり残したほうをやります。直接測っている値で、同じことを見ました。

標準偏差今の56度前の56度
ボール初速(メートル毎秒)0.700.62
打ち出し角(度)1.221.26
打ち出し方向(度)1.241.25
ヘッドスピード(メートル毎秒)0.740.65

こちらでも差はありません。

鉛に効果がないという意味ではありません。この2本はヘッドもシャフトも長さも違うので、鉛の効果はもともと取り出せない比べ方です。それは前回も書きました。

言えるのは、同じ比べ方をもう一度やったら、8月に出た差は出なかった、というところまでです。

8月とは違う動き方をしました

前回、交互に打ったおかげで気づいたことがありました。2本とも、1回目より2回目のほうがキャリーが1ヤード近く落ちていたことです。

今回は、そうなりませんでした。

1回目 今の56度2回目 前の56度3回目 今の56度4回目 前の56度
ボール初速11.8810.5411.0011.27
ヘッドスピード12.0910.7411.5811.40
キャリー14.4811.4212.5012.90

今の56度は落ちています。前の56度は上がっています。逆向きです。

前半では、今の56度のほうが初速で1.35速く出ています。はっきりした差です。後半では0.26遅くなっていて、向きが逆になっています。キャリーも前半は3.05ヤード離れていて、後半は0.39ヤード縮まったうえに逆転しました。

1球ごとの変化を見ると、今の56度は打つほど遅くなり、前の56度は打つほど速くなっています。どちらも偶然では説明しにくい傾きでした。

40球ずつをまとめて出した平均の差は、その大半が前半だけで作られていたことになります。

原因は分かりません。疲れたのか、慣れたのか、体が温まったのか。確かめていません。前回は2本とも落ちて、今回は逆向きに動きました。同じ部屋で同じ順番に打っても、同じようには動きませんでした。

はっきりしているのは、交互に打ったから見えたということです。1本を40球打ってから次の1本を40球打っていたら、この動きは全部クラブの差として出ていました。

速い球が出ていたのは、速く振っていたからでした

今の56度のほうが、初速もキャリーも大きく出ています。ヘッドスピードも大きい。

ヘッドスピードの差を差し引いて計算すると、初速のクラブによる差は消えます。同じ速さで振ったときに球の速さが変わる、という結果にはなりませんでした。

ミート率はむしろ前の56度のほうが高く出ています。0.97に対して1.00。8月に測ったときも同じ向きでした。

私は今の56度のほうを速く振っています。それだけのことでした。

持ち替えた直後の8球は、今回は出ませんでした

8月には、前の56度に持ち替えた直後の8球が他と違っていました。フェースを大きく上に向けて当たった球が、7球目までに6球出ていました。

今回は出ていません。80球のうち、ダイナミックロフトが47度を超えた球は1球もありませんでした。

その8球を含めるかどうかで、8月の記事は球の出方のばらつきの結論が変わると書いていました。今回はその8球にあたるものが無いので、その心配はありません。

キャリーの計算は、この80球でも同じでした

前に、409球の記録から同じことを確かめています。Omniのキャリーはボール初速と打ち出し角と回転量の3つで決まっていて、クラブの区別は入っていない。測定器のキャリーは、設定で増減できる数字でしたに書きました。

今回の80球でも同じでした。3つの数字でキャリーを説明すると、ずれは平均0.084ヤードです。どちらのクラブで打ったかを足しても、0.031ヤードしか動きません。

前回はロフトの違う4本で確かめています。今回は同じ56度が2本です。ロフトが同じで、ヘッドもシャフトも違う2本でも、打ち出しの3つの数字が同じなら同じキャリーが返ってきます。

分かったことと、分からなかったこと

分かったのは3つです。

回転の差は、18日後にもう一度出ました。今回は249回転です。

距離のばらつきの差は、出ませんでした。計算値でも、直接測っている値でも同じです。

40球ずつの平均の差は、その大半が前半で作られていました。後半では向きが逆になっています。

分からなかったのは3つです。

回転の差が、溝の減りなのかヘッドのモデルの差なのか。これは前回から進んでいません。

8月のばらつきの差が出なかった理由。球も置き場所も、あいだに挟んだ40球の有無も違います。この2回では分けられません。

80球のあいだに2本が近づいた原因。疲れか慣れか、それ以外か。確かめていません。

次は球を打たずにできることをやります。2本の溝とフェースの状態を、直接測ります。

もう1つ、順番を逆にして同じ80球を打つ予定です。前の56度から始めて、交互に4回。80球のあいだの動きが、打った順番に付くのか時間に付くのかが分かります。

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この記事を書いた人

ゴルフ歴25年、自己ベスト78。2012年からゴルフの上達法をブログに書いてきました。
同時期に読書ノートのブログも運営し、約200冊分の記録を残しています。

現在は弾道測定器3台を使い、本で読んだ理論を実際に測って確かめる作業をしています。

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