スティックモビリティという器具を持っています。米国の Stick Mobility 社のトレーニングスティックです。
2025年7月に買いました。1本だけです。
長いほうを買ったつもりでいました。この記事を書くのに合わせてメジャーを当てたら、140センチでした。短いほうです。

同じ名前の別の製品があります
先に、ここを分けておきます。
日本で「スティックモビリティ」と検索すると、STICK MOBILITY STRETCH® という製品が出てきます。合同会社アンドエイチの登録商標で、登録番号は6627921。150センチ、両端に200グラムの重りが付いた1.4キロの棒です。野球用品のフィールドフォースが FSMS-150M という型番で扱っていて、価格は8,800円です。
私が持っているのは、そちらではありません。米国 Stick Mobility 社のほうです。名前は似ていますが、別の製品です。
仕様
公式サイトの記載です。2本のうち、私が持っているのは左の列です。
| 項目 | ショート | ロング |
|---|---|---|
| 長さ | 56インチ(約142センチ) | 76インチ(約193センチ) |
| 重さ | 2ポンド(約0.9キロ) | 3ポンド(約1.4キロ) |
| 太さ | 1.3インチ(約3.3センチ) | 同じ |
| グリップ部の太さ | 1.5インチ(約3.8センチ) | 同じ |
| 価格 | 79ドル | 99ドル |
素材はPVCのブレンドで、グリップはシリコン。防水、米国製。保証は製造上の欠陥に対して12か月です。
価格は2026年9月11日に公式サイトで確認しました。割引の表示が出ることがあります。
実測は140センチでした。公式の56インチは約142センチなので、2センチ短い勘定になります。端のゴムの丸みをどこまで含めるかで、この程度は動きます。
曲がることが、この器具の中身です
普通のストレッチ用の棒は、曲がらないことが前提です。この棒は逆で、しなることを使います。
両端を持って体重を預けると、棒がたわみます。たわんだぶんが押し返してきます。その反発を支えにして、可動域の端のほうで力を入れる、という使い方です。
メーカーの説明では、てこと安定性と身体感覚をつくる道具、となっています。可動域を広げる、筋の働きを促す、協調性を高める、と書かれています。
私が確かめたことではありません。メーカーの説明として書いています。
公式は、短いほうを最初の1本には勧めていません
長さを取り違えていたことに気づいてから、公式サイトの比較表を読み直しました。
短いほうの位置づけは、追加の1本です。狭い場所、持ち運び、すでに長いほうを持っている人向け、と書かれています。そのうえで、これが最初の1本で、しかもこれ1本だけなら向かない、と明記されています。
長いほうについては、てこが効いて支えも効くので、できる種目がずっと広い、とあります。最初の1本に勧められているのはこちらです。
私は、勧められていない買い方をしていました。そうと気づかないまま1年2か月使っていたことになります。
無料の動画にも、長い棒を前提にした種目が多く出てきます。同じ形でできないものがあります。
日本には代理店がありません
公式サイトに、国別の正規代理店の一覧があります。オーストラリア、シンガポール、韓国、香港、ドイツ、オランダ、イギリスなどが並んでいます。
日本はありません。2026年9月11日時点で、一覧に載っていません。
国内のコンディショニング系ショップが以前は扱っていましたが、いまはスティック本体のページが出てきません。同じショップのカテゴリに残っているのは、キャリーバッグ(売り切れ)とスライダーの2点だけです。
Amazon.co.jp では、海外ダイレクトで3本セットが出ています。2026年9月11日に見たときは、9万572円と10万4,502円の2つの出品がありました。公式サイトの3本セットは277ドルです。
いま国内で1本だけ買う経路は、私には見つけられませんでした。自分が買ったときの販路は、記録が残っていないので書きません。
日本でよく見るのは、韓国の KB STICK のほうです
似た形の棒で、日本ではこちらのほうが目に入ります。KB STICK といいます。韓国発です。
ツアープロを見ている斎藤大介トレーナーが韓国で見つけて、日本に持ち込んだ、という経緯がゴルフ雑誌の記事に出ています。
長さは4種類あります。価格は2026年9月11日に確認したものです。
| 経路 | 長さ | 価格 |
|---|---|---|
| KBSTICK JAPAN(公式ストア) | 185センチ | 16,500円 |
| 楽天市場の取扱店 | 185センチ | 21,000円(お取り寄せ、納期は問い合わせ) |
| 韓国の公式サイト | 185センチ | 定価142,000ウォン、セール価格99,000ウォン |
韓国の公式サイトには125センチ、155センチ、185センチ、215センチが並んでいます。手元の140センチに近いのは125センチと155センチで、ちょうど同じ長さのものはありません。
日本での勢いを感じるのは、価格や露出より、指導者向けの講習が日本語で立っていることです。日本ゴルフフィットネス協会と斎藤トレーナーの共催で、ベーシックセミナーが2.5時間33,000円。マスターコースが追加47,000円で、修了すると自分でセミナーを開ける認定になります。
Stick Mobility の認定コースは全部英語です。ここは差がついています。
どちらが先にこの形の棒を作ったのかは、調べても分かりませんでした。Stick Mobility は公式サイトに特許取得済みと書いていて、共同創業者のインタビューが2017年に出ています。KB STICK 側は、設立年も特許の表記も見つかりませんでした。
しなり具合の比較も、私にはできません。KB STICK は太さも素材も肉厚も公表していないからです。
長さが違うことも効きます。同じ材料で同じ太さの棒でも、たわむ量は長さの3乗で変わります。140センチと185センチでは、同じ力をかけたときのたわみが倍以上違う計算になります。並べて「こちらのほうがよくしなる」と言っても、材料の差なのか長さの差なのかを分けられません。
私は KB STICK を持っていません。振ってもいません。この節は、そういう製品が日本にある、という事実までです。
私はリビングで、Power Plateと一緒に使っています
置き場所はリビングです。6畳の練習部屋ではありません。
私の練習部屋の目安は100センチです。打席のマットの横幅が100センチで、それに収まる長さなら、その場で振れます。ただしこれは振り回す器具の話で、この棒には当てはまりません。振らないからです。
リビングに置いている理由は、Power Plate がそこにあるからです。振動する台の上に立って、この棒を支えにして動きます。2つを組み合わせて1つのメニューにしています。
使うのは、ラウンドの前と練習の前です。体を温める目的で使っています。
140センチなら、立てても天井には当たりません。場所の制約はほとんどありません。短いほうを買ったことが、この使い方では効いています。狙って選んだわけではありませんが。
Power Plateでは、スイングシークエンス、3Dヒップモビリティ、アンクルモビリティなどで使ってます。
感じているのは、支えとしての使い勝手です
1年以上使ってみて、はっきりしているのはひとつだけです。
棒を床について体重を預けられること自体が効いています。片脚で立つ動きも、深くしゃがむ動きも、支えがあるから可動域の端まで行けます。支えがないと、そこまで行く前にバランスを取ることに気が向きます。
可動域が広がったかどうかは分かりません。角度を測っていないからです。
これは体感です。数字にしていません。
メニューは用意されています。ただしゴルフ向けは有料です
器具そのものの出来と、使い方の道筋が用意されているかは別の軸だと思っています。この器具は、道筋のほうも用意されています。
無料のほうから書きます。公式サイトに無料の動画をまとめたページがあり、YouTube のプレイリストに直接つながっています。会員登録もメールアドレスの入力も要求されません。短い棒1本でやる種目だけを集めたプレイリストもあります。
ただし、無料のページにゴルフ向けの区分はありません。部位別と、器具別と、指導者別です。
ゴルフ向けは有料です。2本あります。
| プログラム | 価格 | 中身 |
|---|---|---|
| Golf Mobility Online Video Training | 20ドル | 動画17本・約107分。ウォームアップ、解説、ワークアウト、パワー、ラウンド前の5部構成 |
| Golf “Feels” For Power Video Training | 20ドル | 力の出る感覚をつかむための種目とラウンド前のウォームアップ |
Golf Mobility のほうには、種目の約75%が長いほう1本でできる、と書かれています。短いほう1本でどうなるかは書かれていません。私が買っていないのは、値段の問題ではなく、ここが分からないからです。
日本語の解説は公式には用意されていません。全部英語です。
効いているかどうかは、測っていません
ここが、この記事のいちばん弱いところです。
自宅に弾道測定器を置いていて、ヘッドスピードもボール初速も1球ごとに記録できます。それでも確かめていません。
この器具に限っては、測り方に制約があります。自宅の測定器は、球を打たないと数字が出ません。クラブに貼ったシールをインパクトの瞬間に読む仕組みなので、素振りだけでは何も残りません。棒を使っている最中の数字は取れません。
取れるのは、棒を使ったあとにクラブで打った球の数字だけです。
そうすると、前と後ろで比べることになります。差が出たとして、それが器具のものなのか、単に体が温まっただけなのかを分けられません。分けるには、この棒を使わないウォームアップと比べる必要があります。
買うかどうかの判断材料
79ドルです。日本から買う場合は、送料と輸入にかかる費用が別に乗ります。その内訳は私には分かりません。
いま言えるのは、2025年7月から手元にあって、ラウンドの前には使っている、というところまでです。続いている理由は、リビングに置いてあって、Power Plate のついでに手が伸びるからです。効果が確認できたからではありません。
買うなら、長さを先に決めてください。私はそこを確かめずに買って、1年2か月あとに測って気づきました。公式の比較表には、どちらを選ぶべきかがはっきり書いてあります。読めば済む話でした。
素振り用の器具は他にも書いています。

