自宅の練習部屋に傾斜マットを敷いて、サンドウェッジで60球打ちました。上りで20球、下りで20球、平らなところで20球です。
打つ前に、予測を1つ決めておきました。
傾斜地でも同じように振れているなら、測定器が出す角度は傾斜角のぶんだけずれるはずです。測定器は床に置いたままなので、基準は水平のまま動きません。上り7度の斜面なら、打ち出し角も入射角も、平らなところより7度大きく出る。それだけのことです。
当たったのは、4つのうち2つでした。
使った傾斜マット
MGC UNIMIX の傾斜マットです。1メートル四方で、片側が厚い楔形になっています。置くだけで傾斜ができます。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 大きさ | 100×100センチ |
| 厚み | 高いほう13センチ/低いほう4.5センチ |
| 芝の刈高 | 3センチ |
| 傾斜角度(メーカー表記) | 約5.0度 |
| 重さ | 8.12キロ |
ここで1つ、先に書いておくことがあります。
メーカーの表記は約5.0度です。私が測ったのは、上りで7.35度、下りで3.60度でした。どちらも5.0度ではありません。
本体の楔は、13センチと4.5センチの差が8.5センチ。1メートルに対して8.5センチなので、4.9度になります。表記の5.0度と合います。
つまり表記は、本体の角度です。私が測ったのは芝の上面です。あいだに3センチの芝が入っています。
球が乗るのは芝の上面のほうです。
この道具は自宅6畳でゴルフ練習はどこまでできるかにも出てきます。そちらでは、傾斜に沿って構える練習に使う、という書き方をしました。打った球のデータを取ったのは今回が初めてです。
傾斜を測るところで、先に躓きました
この傾斜マットは、置き方で上りにも下りにもできます。何度の斜面なのかは、スマホのアプリで読んでいました。
ただしそのアプリは、この傾斜マットのためのものではありません。別の練習器具(PuttOUT Air Break)の傾斜を読むために作られたものです。目的外の使い方でした。
そのアプリが、平らなところで5パーセントの上りと表示しました。
この数字を基準にして、60球ぶんの照合を組み立てるところでした。傾斜のデータではなく、傾斜を測る道具のほうが先に問題になりました。
私が確かめたのは自分の端末1台です。置き方も、校正の手順も追っていません。書けるのは、私の環境で平らなところが5パーセントと出た、というところまでです。
デジタル角度計を買いました
シンワ測定のデジタルアングルメーターIIです。本体の長さが151ミリあります。
選んだ理由は、この長さです。人工芝の上に置くので、短い機器だと毛足で簡単に傾きます。面で受けたい。
最小表示は0.05度、0度と90度の付近で±0.05度、それ以外で±0.15度と書かれています。
置き方で、0.85度違いました
届いてすぐ、板の上に直接置いて読みました。そのあと、板に金属の直定規を渡して、その上に置いて読み直しました。


| 直置き | 直定規の上 | 差 | |
|---|---|---|---|
| 打席マット | −0.50 | 0.00 | 0.50 |
| 上り | 8.20 | 7.35 | 0.85 |
| 下り | −3.65 | −3.60 | 0.05 |
上りで0.85度違いました。
差が場所によってばらばらなので、芝の沈み方が原因だと思っています。ただし確かめていません。同じ場所で2回読む、という確認をまだやっていません。
採用したのは直定規を渡したほうです。打席マットが0.00度だったので、板の角度はそのまま使えます。

確定した条件
| ブロック | 球数 | 傾斜 | 打席マットとの高さの差 |
|---|---|---|---|
| 上り | 20 | +7.35度 | 10センチ |
| 下り | 20 | −3.60度 | 8センチ |
| 平ら | 20 | 0.00度 | 0 |

サンドウェッジ1本、クウォーターショット、削除なし。上りと下りを続けて打ち、その1時間後に板を外して平らなところで20球打ちました。
アプリの読みと並べると、こうなります。
| アプリ | 角度計 | 差 | |
|---|---|---|---|
| 平ら | +5%(+2.86度) | 0.00度 | 2.86 |
| 上り | +19%(+10.76度) | +7.35度 | 3.41 |
| 下り | −2.6%(−1.49度) | −3.60度 | 2.11 |
3回とも、同じ向きに2度から3度ずれていました。傾き自体は拾えていて、原点がずれていたことになります。
上りでは、打ち出し角と着地角が予測どおりでした
平らなところとの差です。予測は、傾斜角と同じ7.35度。

| 実測の差 | 予測 | ずれ | |
|---|---|---|---|
| 打ち出し角 | +7.59 | +7.35 | 0.24 |
| 着地角 | +7.20 | +7.35 | 0.15 |
| 入射角 | +3.82 | +7.35 | 3.53 |
| ダイナミックロフト | +3.06 | +7.35 | 4.29 |
打ち出し角のずれが0.24度、着地角が0.15度。20球のばらつきに埋もれる大きさです。
斜面を基準に引き直すと、はっきりします。測定値から傾斜角を引くだけです。
| 斜面基準 | 上り | 平ら | p |
|---|---|---|---|
| 打ち出し角 | 34.46 | 34.22 | 0.85 |
| 着地角 | 36.42 | 36.57 | 0.90 |
| 入射角 | −1.18 | 2.35 | 0.0000 |
| ダイナミックロフト | 38.91 | 43.20 | 0.005 |
打ち出し角と着地角は、斜面を基準にすると平らなところと区別がつきません。
入射角とロフトは、斜面に対して立って入っていました
同じ表の下の2行です。
入射角は、平らなところでは2.35度のアッパーでした。上り斜面では、斜面に対して1.18度のダウンです。3.5度ぶん、斜面に対して鋭角に入っています。
ダイナミックロフトも、斜面基準で4.3度立っています。
斜面なりには振れていなかった、ということになります。
打っているときの体感は、ダフった感じでした。数字も同じことを言っています。
| 上り | 平ら | 差 | |
|---|---|---|---|
| ヘッドスピード(m/s) | 11.63 | 11.89 | −0.26 |
| ボール初速(m/s) | 10.96 | 12.25 | −1.29 |
| ミート率 | 0.95 | 1.04 | −0.09 |
ヘッドスピードは変わっていないのに、ボール初速だけが落ちています。
下りについては、何も言えません
下りのブロックは、予測から大きく外れました。予測が3.60度のところ、打ち出し角は6.34度、ダイナミックロフトは11.63度動いています。
ただし、この20球は芝の状態が違いました。
板の芝は、打席マットより毛足が長い。順目と逆目もあります。下りに使った場所は、芝が寝ていました。
| 上り | 下り | 平ら | |
|---|---|---|---|
| ミート率 | 0.95 | 1.08 | 1.04 |
| スピン量 | 2345 | 3659 | 3436 |
| ダイナミックロフト | 46.26 | 31.57 | 43.20 |
3ブロックでいちばん当たりが良かったのが、下りです。スピンもいちばん多い。ロフトはいちばん立っています。寝た芝で球が沈んで、きれいに拾えた、と読めば全部つながります。
傾斜のせいなのか、芝のせいなのか、この20球では分けられません。だから下りについては、傾斜の話として書けません。
クラブの数字は、10センチ高くても取れました
打つ前に心配していたのは、こちらでした。測定器には、球を置いてよい範囲が決まっています。板の上に球を置くと、その範囲から外れるのではないか。
結果です。
| ブロック | クラブの数字が取れた球 |
|---|---|
| 上り(10センチ高い) | 19 / 20 |
| 下り(8センチ高い) | 20 / 20 |
| 平ら | 19 / 20 |
3ブロックとも取れました。
球を置いてよい範囲は、25センチの板を作って実測しました。そのときに測ったのは平面の広さだけで、高さの方向は測っていませんでした。10センチと8センチの2点だけですが、そこは大丈夫でした。
10センチまでなら大丈夫、とは書けません。試したのは2点だけです。
打点の縦位置だけが、まとめてずれました
クラブの数字は取れました。ただし1つだけ、板の上で系統的にずれた項目があります。
| ブロック | 打点の縦位置 | 平らとの差 |
|---|---|---|
| 上り | −20.81 | −12.45 |
| 下り | −20.90 | −12.54 |
| 平ら | −8.36 | — |
上りと下りは、傾斜の向きが正反対です。それなのに、ずれの向きも大きさも同じでした。ばらつきも3倍から4倍になっています。
傾斜では説明がつきません。板の上だから、としか言えません。高さのせいなのか芝のせいなのかは、この60球では分けられません。
打点の位置は、クラブに貼ったシールを基準にした数字です。以前から、クラブをまたいで比べられないことは書いてきました。板の上と平らなところでも比べられない、が加わります。
測り方を直したら、別の測定器との一致が良くなりました
最初に直置きで読んだ角度は8.70度でした。その角度で計算すると、打ち出し角のずれは1.11度です。
直定規を渡して読み直した角度は7.35度でした。この角度で計算すると、ずれは0.24度になります。
角度計の置き方を直しただけで、弾道測定器の数字との一致が良くなりました。2つの機器は互いに何も知りません。
測る道具のほうが合っていなかった、という話は、3Dプリンタでもありました。折れた原因は湿気だと思っていました。30度低い温度で刷っていましたに書いています。
次にやること
上りと下りは、板の別の場所を使って作りました。板は広いので、場所によって傾斜が違います。
これがよくありませんでした。場所が変わると、芝の状態も一緒に変わります。順目も逆目も、寝方も。傾斜を変えたつもりで、芝も変えていました。
次は、球を置く場所を動かさずに、板ごと傾けます。片側の下に何かをかませて角度を作る。角度計があるので、0.00度も作れます。芝と高さと球の位置を固定したまま、傾斜だけを動かせます。
芝の状態も記録項目に足します。順目か逆目か、寝ているか立っているか。写真1枚とメモ1行で足ります。今回はこれを記録していませんでした。
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