打ち出し角は、3台のうち1台だけが2.6度高く出ていました

本記事にはプロモーションを含みます。
練習場で三脚に載せたガーミンR10を球の後方から見たところ

練習場で、弾道測定器を3台同時に走らせました。トップレーサー、ガーミンR10、Square Golf Omni。

同じ球を3台で測ると、どの数字がどれだけ食い違うかが分かります。前回はスピンとキャリーの話を書きました。今回は打ち出し角です。

3台そろって記録が残った74球を、1球ずつ突き合わせました。結果は単純でした。R10だけが2度から3度高く出ています。

目次

前回、答えを書かずに残した数字があります

前の記事(弾道測定器を3台並べたら、3台とも補正が掛かっていました)の終わりに、次の計測でどうなるかの予測を3つ書きました。3つ目がこれです。

打ち出し角と左右のズレは変わらないはず

あの記事は補正の話に絞ったので、3台の角度がどう違っていたかは書きませんでした。この記事がその中身です。

3台は、こう置いています

トップレーサーは打席の備え付けで、天井から球を見ています。R10はボールの後方に置きます。Omniは打者から見て正面です。

大事なのは、R10とトップレーサーが同じ側にいることです。どちらもボールの後ろから見ています。Omniだけが反対側にいます。

3台の置き方。打者を上から見た図。ターゲットは左。Omniは打者から見て正面、ガーミンR10とトップレーサーはどちらもボールの後方

打ち出し角は、R10だけが2度から3度高く出ていました

3台そろった74球の平均です。

番手トップレーサーOmniR10トップレーサー−OmniR10−Omni球数
ドライバー12.20°11.70°14.29°+0.50+2.5920
7番アイアン17.33°17.03°19.22°+0.30+2.1924
ピッチングウェッジ24.77°24.65°27.51°+0.12+2.8630

トップレーサーとOmniは、3番手とも0.5度以内に収まっています。この2台は球の見方がまったく違います。片方は天井のカメラ、もう片方は打者の正面に置いた4つのカメラです。原理の違う2台が、同じ数字を出しています。

R10は3番手とも高く出ています。R10は電波で球を追う方式です。

番手別の打ち出し角。トップレーサーとOmniは0.5度以内で揃い、ガーミンR10だけが2度から3度高い

トップレーサーとOmniの差も、ぴったりゼロではありません。74球の平均で0.28度、Omniのほうが低く出ています。小さい差ですが、球数を増やしても消えない大きさです。完全に一致している、とは書けません。

74球のうち73球で、R10のほうが高く出ていました

平均を取ったら差が出た、という話ではありません。1球ずつ見ても同じでした。

項目値
球数74
R10とOmniの差の平均+2.57°
ばらつき(標準偏差)1.07°
いちばん小さかった球−0.30°
いちばん大きかった球+5.49°
R10のほうが高かった球73

逆転したのは1球だけです。ドライバーで0.3度、Omniのほうが高く出ました。残りの73球は、すべてR10のほうが高くなっています。

3台そろった74球のR10とOmniの打ち出し角の差。73球でR10のほうが高い

ばらつきではなく、一方向のずれです。

「後ろから見ているから」では説明がつきません

最初に思いつく説明は、見る位置の違いです。後ろから見上げれば角度は違って見えるだろう、という理屈です。

置き方を並べると、その説明が使えなくなります。

もし原因が「どちら側から球を見ているか」なら、同じ側にいるR10とトップレーサーが揃って、反対側のOmniだけがずれるはずです。実際は逆でした。反対側にいるOmniとトップレーサーが0.5度以内で揃い、トップレーサーと同じ側にいるR10だけが高く出ています。

同じ側の2台が食い違い、違う側の2台が揃っています。設置の位置では説明がつきません。

残るのは、R10の側の定義か校正です。打ち出し角をどこからどこまでで測るかは、機種によって違っていてもおかしくありません。どちらなのかは、まだ確かめていません。

R10が壊れている、という話でもありません。ここで言えるのは、3台のうち1台だけが違う数字を出している、というところまでです。

最高到達点にも、同じ向きのズレが出ています

打ち出し角が高ければ、球は高く上がります。その先の数字も同じ向きに動いているかを見ました。

番手トップレーサーOmniR10R10−Omni
ドライバー22.5 yd20.6 yd25.5 yd+4.9
7番アイアン16.1 yd14.3 yd20.3 yd+6.1
ピッチングウェッジ20.7 yd19.3 yd22.6 yd+3.3

3番手とも、R10がいちばん高く出ています。打ち出し角と同じ並びです。

ただし、これは打ち出し角のズレが最高到達点に伝わった証拠にはなりません。最高到達点は3台とも計算値です。同じ機種の中で辻褄が合っているだけ、という可能性が残ります。

言えるのは、食い違いが打ち出し角だけで終わっていない、というところまでです。

ばらつきの小ささと、ずれの大きさは別の話です

3台あると、1球ごとのばらつきをどの機種がどれだけ持っているかを配分できます。2台では、どちらがばらついているのか分けられません。

打ち出し角のばらつきです。数字が小さいほど、1球ごとの読みが安定しています。

番手トップレーサーR10Omni
ドライバー0.40°1.36°ほぼ0
7番アイアン0.53°0.87°ほぼ0
ピッチングウェッジ0.42°1.06°ほぼ0

ばらつきでもR10がいちばん大きく出ました。Omniは0に潰れています。

Omniが完璧だ、という意味ではありません。この計算で分かるのは3台の相対的な大小だけです。この3台の中ではOmniの読みがいちばん安定していた、まででとどめます。

ばらつきが小さいことと、正しいことは別です。3台のうち2台が揃っていても、2台とも同じだけずれている可能性は消えません。

段差を心配していたのは、ずれていない方の測定器でした

打席には段差があります。人工芝のマットと、その手前の床に高さの差があります。私が通う練習場では、R10を置く側が15ミリ、Omniを置く側が18ミリでした。

前に書いた記事(測定器を置く場所と打席に段差があったので、古いパターマットを重ねました)で、この段差を心配しました。心配したのはOmniのほうです。Omniは打者から見て正面に置いた4つのカメラで球を見ます。打ち出し角も、そのカメラから見た角度です。カメラの高さが球より低ければ、球は見上げる位置に入ります。

この日は高さ調整のマットが15ミリぶんしかなく、3ミリの差を残したまま測りました。

それでもOmniの打ち出し角は、トップレーサーと0.5度以内で揃っています。外れていたのはR10でした。

3ミリでは、Omniの打ち出し角に見える差は出なかった、ということになります。段差はどうでもいい、という話ではありません。3ミリでは出なかった、まで。

自分の仮説の立て方に癖があることも分かりました。動かした側と、新しく持ち込んだ側を疑っていました。据え置きの機械は疑っていません。

どれが正しいかは、この3台では決まりません

2台が揃って1台が外れているとき、外れている側を疑う根拠にはなります。正しさの証明にはなりません。正解を知っている測定器を、私は1台も持っていません。

次の計測でやることを書いておきます。トップレーサーのレンジボール補正を切って、同じ3台で測ります。

補正は初速や飛距離を何パーセントか増やす仕組みです。角度には効かないはずです。この2.6度は補正を切っても同じように出るはずだ、というのが予測です。

外れたら、外れたと書きます。

この日は3連続ラウンドの翌々日で、自分の調子は良くありませんでした。角度の絶対値も普段とは違うはずです。この記事で使っているのは3台の差だけなので、そこは結論に効きません。

この記事で使った測定器

この日の計測は、他の記事にも出てきます。

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この記事を書いた人

ゴルフ歴25年、自己ベスト78。2012年からゴルフの上達法をブログに書いてきました。
同時期に読書ノートのブログも運営し、約200冊分の記録を残しています。

現在は弾道測定器3台を使い、本で読んだ理論を実際に測って確かめる作業をしています。

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