練習場の打席でトップレーサーの数字を見ている人に向けて書きます。
同じ球を3台の弾道測定器で同時に測りました。トップレーサー、ガーミンR10、Square Golf Omniです。トップレーサーだけ、初速が7%ほど高く出ていました。
8月28日と9月20日の2日とも、同じでした。
7番アイアンで、2日分を並べます
同じ球を2台ずつ組にして、初速の差を1球ごとにとり、平均しました。単位はメートル毎秒です。
| 日 | 球数 | トップ − R10 | トップ − Omni | R10 − Omni |
|---|---|---|---|---|
| 8月28日 | 24 | +3.1 | +3.4 | +0.3 |
| 9月20日 | 27 | +2.8 | +3.4 | +0.6 |
R10とOmniの差は、2日とも1メートル毎秒以内です。トップレーサーだけが3メートル毎秒ほど上にいます。割合にすると、R10に対して7%前後、Omniに対して8%前後です。
キャリーも同じ向きでした。トップレーサーはOmniより、8月28日で5.4ヤード、9月20日で5.7ヤード長く出ています。
番手が変わっても、割合は変わりませんでした
8月28日は、ピッチングウェッジとドライバーも測っています。トップレーサーとR10の差です。
| 番手 | 球数 | 差(メートル毎秒) | 割合 |
|---|---|---|---|
| ピッチングウェッジ | 30 | +2.6 | +6.9% |
| 7番アイアン | 24 | +3.1 | +7.1% |
| ドライバー | 20 | +4.6 | +8.0% |
差のメートル毎秒は、番手が上がるほど大きくなっています。割合で見ると、どの番手も7〜8%です。
一定の数を足しているのではなく、一定の割合を掛けている形です。
トップレーサーには、レンジボール用の設定があります。練習場の球は、コースで使う球より飛びません。その差を埋めて、よく飛ぶ球で打ったときの数字に換算する設定だと考えると、この形と合います。
ただし、メーカーの仕様を確かめたわけではありません。分かっているのは、設定があることと、数字が掛け算の形でずれていることまでです。
この補正に気づいた日のことは、弾道測定器を3台並べたら、3台とも補正が掛かっていましたに書いています。
角度と方向は、他の測定器と揃っていました
速さと距離がずれていても、角度と方向は揃っていました。
7番アイアンの打ち出し角は、トップレーサーとOmniの差が8月28日で0.3度、9月20日で0.5度でした。
左右のズレは、1球ごとに同じ順で並んでいます。1球ずつの相関は8月28日が0.96から0.98、9月20日が0.99でした。1に近いほど、2台が同じ順に並んでいるという意味です。
補正が掛かっているのは速さと距離で、角度と方向には掛かっていない、と読めます。
補正を切ると、記録が残りませんでした
9月20日は、補正を切って測るつもりでした。
私が通っている練習場のアプリでは、打ち方のモードがいくつか種類があります。バーチャルゴルフのようなものからアプローチチャレンジみたいなものまでさまざまです。普通にショットのデータが欲しい時は次の2つをよく使います。
- クラブ別計測:1球ごとの記録がアプリに残る。レンジボールの補正は、初期の設定のまま変えられない
- フリー計測:補正を切れる。1球ごとの数値は打席の画面に出るが、アプリには残らない
フリー計測でも、最後に要約は出ます。ただし中身は、最も飛んだ球や最も速かった球など、いちばん良かった数値の集まりです。平均ではありません。

補正を切れば記録が残らず、記録を残せば補正が切れません。
その日は結局、7番アイアンをクラブ別計測で打ちました。上の表の9月20日の数字は、補正が掛かった数字です。
自分で打席の画面を撮らないかぎり、補正なしの数字は1球ずつは残せません。
表示された初速から、補正前の目安を出す早見表
表示された初速を1.07で割ると、補正前の目安になります。単位はメートル毎秒です。
| 表示された初速 | 補正前の目安 |
|---|---|
| 65 | 60.7 |
| 60 | 56.1 |
| 55 | 51.4 |
| 50 | 46.7 |
| 45 | 42.1 |
| 40 | 37.4 |
| 35 | 32.7 |
1.07は、R10と比べたときの割合です。Omniと比べると1.08になります。どちらも、私が通っている練習場1か所の、2日分の数字です。練習場によって設定が違えば、この割合も変わります。考え方はそのまま使えますが、割合は自分の練習場で確かめてください。
キャリーは、この割合では割れません。初速が7%違っても、キャリーが同じ7%違うとは限らないからです。私の7番アイアンでは、キャリーの差は5〜6ヤードでした。
持ち帰れること
- トップレーサーの数字を見る前に、いまどちらのモードで打っているかを確かめる
- 他の人や他の練習場の数字と比べるときは、モードと補正の設定を揃える
- コースでの飛距離とは別のものとして見る。練習場の球とコースで使う球の差を、私はまだ測っていません。コースでの飛距離は、ラウンドで実際に測った記録で見る
同じことは、手持ちの測定器で確かめられます
練習場のトップレーサーの割合は、自分の測定器を隣に置けば確かめられます。
- 打席の横か前に、自分の弾道測定器を置く
- 同じ番手で20球打つ
- 1球ごとに、トップレーサーの初速を自分の測定器の初速で割る
- 20球の平均をとる
1番手なら20分もかかりません。
私が使ったのは Square Golf Omni です。この手順で効くのは、1球ごとの初速を記録として書き出せるところです。打った順に並ぶので、トップレーサーの記録と1球ずつ突き合わせられます。
できないことも書いておきます。
- Omniにも、キャリーを増減させる設定があります(測定器のキャリーは、設定で増減できる数字でした)。スピンは測った値ではなく、計算した値です
- 2台を並べて分かるのは、2台の比だけです。どちらが正しいかは決められません
- 練習場の球とコースで使う球の差は、これでは分かりません
次に測ること
補正を切った状態で、1球ごとの数値を打席の画面ごと撮って残します。
先に予測を書いておきます。補正を切れば、トップレーサーの初速は他の2台と0.5メートル毎秒以内に入るはずです。
外れたら、外れたと書きます。
このときの計測は、他の記事にも出てきます。
- 弾道測定器を3台並べたら、3台とも補正が掛かっていました … 初めて補正に気づいた日
- 打ち出し角は、3台のうち1台だけが2.6度高く出ていました … 同じ日の打ち出し角
- 同じ30球を、2台は「22球が左」と言い、1台は「10球」と言いました … 同じ日の左右のズレ
- 測定器のキャリーは、設定で増減できる数字でした … Omniのキャリーの設定
- Square Golf Omni を6週間使って分かった、測っているもの・計算しているもの … Omni全体のまとめ。測っている数字と計算している数字

