2021年1月に買って、5年半、ラウンドの前にはほぼ必ず乗っています。
ただし、付属アプリに入っていた6つのトレーニングのうち、続いたのは1つだけです。残り5つは、何度かやって、やめました。
器具が悪かったからではありません。理由ははっきりしています。
結論:どんな人に向くか
向いている人
- ラウンド前のウォーミングアップを、短時間で済ませたい人
- 家に置ける場所があり、遠征よりホームコース中心の人
- 安価な振動マシンを使ってみて、物足りなさを感じた人
向いていない人
- 遠征や旅行先でも同じ準備をしたい人(持ち運べません)
- 早朝や深夜に使いたい人(音がします)
- アプリの指示どおりに動くのが好きな人(後述しますが、ここが最大の難点です)
なお、私が使っているモデルは、いまは買えません。 その話も最後に書きます。
何のための器具なのか
Power Plate は、プレートの上に乗って使う振動トレーニング機器です。
普通の振動マシンが上下に揺れるだけなのに対し、こちらは上下・前後・左右の3方向に振動します。しかも規則正しい波形で、周波数と振幅が制御されている。メーカーはこれを3Dハーモニック振動と呼んでいます。
ジムや医療機関に置かれているプロ向けの機種は100万円を超えます。その家庭版が、私の買ったモデルです。
買った理由
最初は、ゴルフとは関係ありませんでした。ダイエット目的で、安価なブルブル振動マシンを使っていたのです。
使っているうちに、この種の器具についていろいろ調べました。そこで知ったのが、「次元が違うものがある」ということでした。
ジムにあるのは100万円以上。ところが家庭用のモデルがあり、しかもゴルフ用のモデルがあるという。試してみたくなりました。私が買ったのは Personal 7+ golf というモデルです。
実際に使ってみて、最初に思ったのはこれです。
それまで使っていた振動マシンが、ただ揺れているだけのおもちゃに感じました。
なお Power Plate を入れる前は、Hyperice Vyper という振動フォームローラーも使っていました。いまはその役割も Power Plate が引き継いでいます。経緯はマッサージガンを9年で4台替えた記録に書きました。
使い方
ラウンドに行く前、アプリの「Prepare」というプログラムを必ずやります。 5年半、これだけは欠かしていません。
例外は、遠征などで持って行けないときだけです。物理的に使えないので、そのときはやりません。
そして正直に言うと、やらずに行った日は、体の準備ができていない感覚があります。 乗ってウォーミングアップすると、可動域が広がる感じがある。これは主観ですが、5年半続いている理由そのものです。
最近は、アプリに入っていないメニューも YouTube などで調べて、普段の生活に取り入れるようになりました。
使ってみて分かったこと
良かった点:体の調子が整う
一言でいうと、これです。
乗ってウォーミングアップすると、可動域が広がる感じがあります。体が動く状態になってからスタートできる。5年半続いている理由は、結局これに尽きます。
数値で証明できているわけではありません。ただ、やらずに行った日との差は、自分でははっきり分かります。
気になった点:音がうるさい
これは正直、気になります。
振動する機械なので当然ではあるのですが、静かではありません。早朝のラウンド前に使うことが多いので、時間帯によっては気を使います。
集合住宅や、家族が寝ている時間に使いたい人は、置く場所と時間を考える必要があります。
気になった点:値段が高い。ただし見方によっては安い
高いです。ここは正直に書きます。
ただ、比べる相手によって評価が逆転します。
ジムや医療機関にあるプロ向けの機種は100万円を超えます。それに対して家庭用モデルは、一部の性能を絞っただけで、基本的な振動性能は変わりません。 その意味では、むしろ格安です。
「振動マシンとして高い」のか「Power Plate として安い」のか。私は後者だと思って買いました。
純正マットを、NABOSO に替えました
これは書いておきたい話です。
Power Plate の天板には、純正のマットが付いています。私はこれを NABOSO(ナボソ)のマットに替えました。
NABOSO は、アメリカの足病医が開発したテクスチャー付きのマットです。細かいピラミッド状の突起が一面に並んでいて、足裏の感覚受容器を刺激するという考え方で作られています。「足裏の点字」と説明されることもあります。
Power Plate は振動を足裏から入れる器具です。その入り口である足裏の感覚を上げるという組み合わせは、理屈として噛み合っています。

ヨガマット代わりに床に敷いているものも NABOSO です。こちらもかなり良いと思っています。
そして実用的な話をひとつ。Power Plate 本体はもう買えませんが、NABOSO のマットは Amazon で普通に買えます。 振動マシンを持っていない人でも、これ単体で使えます。
私が買ったのは2022年10月です。24,200円と、マットとしては高い部類に入ります。ただPower Plate を買えない人でも手が届く価格ではあります。足裏から入れる刺激という考え方だけを試すなら、こちらから始めるのも手だと思います。
同じ NABOSO の足指用セパレーター(スプレイ)も使っています。こちらは乗るものではなく、指の間に挟んで広げるものです。
気になった点:持ち運べない
据え置きです。遠征や旅行には持って行けません。
私のラウンドはホームコース中心なので大きな問題になっていませんが、移動の多い人には向きません。 そして皮肉なことに、遠征のときこそ体は硬くなっています。
アプリには、ゴルフ用のプログラムが6つ入っています
まず中身を紹介します。ゴルフモデルを買わないと見られない部分なので、書いておきます。
PREPARE(ラウンド前) スイングシークエンス、シングルアーム ラットストレッチ 左右、3Dヒップモビリティ 左右、アンクルモビリティ 左右 ほか
GOLF SWING 1 フォロースルー3Dヒップモビリティ、バックスイング3Dヒップモビリティ、3D上半身モビリティ 左右、バックスイングスクワット、フォロースルースクワット
GOLF SWING 2 GOLF SWING 1 とほぼ同じ構成ですが、クラブやスラムボールを持って行う版になっています。
GOLF LIFESTYLE 1・2 ラットストレッチ、3Dヒップモビリティ、シングルレッグハムストリングリーチなど。1と2は、かなり内容が重なっています。
RECOVER(ラウンド後) ヒップマッサージ 左右、クワッドマッサージ、ロウワーバックリラクセーション 左右、カーフマッサージ

1種目30秒か60秒です。短時間で終わるように作られているのは、よくできていると思います。
それでも、続いたのは1つだけでした
| プログラム | いまの状況 |
|---|---|
| Prepare | 5年半、ラウンド前に必ず |
| Recover | 時々 |
| Golf Swing 1 | やめた |
| Golf Swing 2 | やめた |
| Golf Lifestyle 1 | やめた |
| Golf Lifestyle 2 | やめた |
Swing と Lifestyle は、何度かやってみました。続きませんでした。
内容が悪かったとは思っていません。続ければ効果は出たはずです。 ではなぜ続かなかったのか。
同じことが、足まわりの器具でも起きました。ROTEXMotion と BlackBoardも、使い方の種類は多いのに、どれをどれだけやればいいかの目安がありません。
理由は、アプリでした
大きく2つあります。
1つ目は、連動の設定が面倒だったこと。
アプリと Power Plate を接続する作業が毎回あります。やろうと思うたびにここで止まる。「今日はいいか」が積み重なりました。
2つ目は、動作が分かりにくかったことです。 こちらのほうが根が深いと思います。
30秒では、覚えられません
各エクササイズは、アニメーションで表示されます。文字の説明はほとんどありません。
これが困りました。似た動きが多いのです。
3Dヒップモビリティの右と左。上半身モビリティの右と左。バックスイングとフォロースルー。どれも見た目が近い。 そして表示はアニメーションだけなので、上げるのは右手か左手か、乗せるのは右足か左足かが、はっきりしません。
しかもその映像が、360度ゆっくり回転します。 前後左右の動きを見せたいのだと思いますが、回転している分、余計に分からなくなります。

そして決定的なのがここです。1種目は30秒か60秒しかありません。
画面を見て「これはどっちの手だ」と考えているうちに、次のエクササイズに移ってしまいます。
つまり、最初から動きを覚えていないと使えない。 ところが覚えるには繰り返すしかなくて、繰り返す前に脱落します。
短時間で終わる設計と、見て覚える設計が、噛み合っていない
これがこの器具の、いちばんもったいないところだと思います。
30秒で終わる構成は、忙しい人向けとしてよくできています。その30秒のうちに動きを理解しろ、という設計になっているのが問題でした。
では、なぜ Prepare だけが5年半続いたのか。
動きを丸ごと覚えてしまったからです。 覚えてしまえばアプリは要りません。電源を入れて、手順どおりに動くだけ。アプリを開かなくなった瞬間に、この器具は完璧に使えるものになりました。
ここから学んだこと
器具が続くかどうかは、器具の性能では決まりませんでした。
Prepare と Golf Swing で、本体の性能はまったく同じです。違ったのは、覚えきれたかどうかだけでした。
前の記事で、パット練習器具をやめた理由を書きました。あちらは「使っているクラブと合わなくなった」でした。今回は「動きを覚えるところまで到達できなかった」です。

どちらも、器具そのものの出来とは別のところで決まっています。練習器具を買うときは、性能より「覚えきれる量か」を見たほうがいいのかもしれません。
効果は数値で出たのか
ここは慎重に書きます。
ガーミンのゴルフウォッチ(はじめは Approach S62、途中から S70)に、ドライバーのティーショットが2,474本記録されています。年別の平均飛距離がこれです。
この2,474本が、どうやって貯まったものかは別の記事に書きました。

| 年 | 本数 | 平均飛距離 |
|---|---|---|
| 2020 | 134 | 220.9yd |
| 2021 | 587 | 230.5 |
| 2022 | 398 | 238.1 |
| 2023 | 383 | 233.9 |
| 2024 | 447 | 236.1 |
| 2025 | 436 | 238.9 |
| 2026 | 89 | 240.5 |

6年で約20ヤード伸びています。 そして Power Plate を買ったのは、この期間の頭にあたる2021年1月30日です。
購入前後で比べると、224.1yd から 235.5yd。+11.4ヤードでした。季節をそろえても同じ方向です。購入直前の冬が223.9ヤード、翌年の冬が239.6ヤード。15.7ヤードの差でした。
ただし、これを効果とは書けません
理由は2つあります。
ひとつは、データの取り方です。 ガーミンで記録を取り始めたのが2020年の後半でした。表の2020年の134本は、1年分ではなく数か月分です。比較の起点にしている220.9ヤードは、もともと母数の小さい数字だということになります。
もうひとつは、ラウンド数です。 2021年は75ラウンド。この時期に、ゴルフの頻度そのものが上がっています。Power Plate を買ったから飛ぶようになったのか、単に振る回数が増えて振れるようになっただけなのか。このデータでは切り分けられません。正直なところ、後者の影響のほうが大きいと思っています。
体組成でも説明できませんでした
体が変わったから飛ぶようになった、という線も調べました。タニタの体組成計に、毎朝の記録が3,031日分残っています。
結果はこうでした。体脂肪率が普段より1ポイント高い日でも、飛距離の差は確認できません。 体重が1kg重い日は4ヤードほど落ちていましたが、説明できるのはばらつきの2%程度です。
しかも途中で体組成計を買い替えており、2022年2月13日を境に数値が地続きではありませんでした。 長期で比べられるのは体重だけです。
結局、+20ヤードを説明できるものは、いまも見つかっていません。
体重のほうは11年分そろっていたので、別の記事で詳しく調べました。

それでも私は、ラウンド前に乗り続けています。 数字で証明できないことと、やる価値がないことは、別だからです。
同じやり方で、体調とスコアの関係も調べたことがあります。こちらも、思っていたほど単純な結論にはなりませんでした。

続けているか、やめたか
続けています。 2021年1月から5年半、ラウンド前は必ずです。
これは、このサイトで扱った器具のなかでいちばん長く続いている習慣です。パット練習器具は3年で使わなくなり、普通の氷嚢は首巻きに置き換わりました。Power Plate だけが残っています。
理由は繰り返しになりますが、アプリを開かなくても使えるようになったからです。
同じ目的なら他にどんな選択肢があるか
現行の Power Plate(my8 / my5 / MOVE)
私の Personal 7+ golf は、いまのラインナップにありません。日本の代理店が変わり、2026年時点のホーム向けは my8、my5、MOVE の3機種です。MOVE は省スペース・軽量で、持ち運びも考えられています。
修理は引き継がれています。 公式サイトに「前代理店で購入した製品の修理・保守も対応する」と明記されています。5年以上前に買った器具でも見てもらえるのは、正直ありがたい話です。
なぜ、私のモデルは消えたのか
ここからは、完全に私の勝手な想像です。根拠はありません。
前に書いたとおり、私が使っているモデルは業務用の一部性能を絞っただけで、基本的な振動性能は変わりません。 値段は業務用の何分の一かです。
それなら、業務用が売れなくなるのではないか。
家庭用で十分だと分かってしまえば、100万円を超える機種を選ぶ理由が減ります。ラインナップから外れたのは、そのあたりが理由なのかもしれない——そう考えると腑に落ちます。
繰り返しますが、これは私の想像です。メーカーや代理店に確認したわけではありません。
安価な振動マシン
数千円から1万円台で買えます。私も最初はこれでした。同じものだと思って買うと、たぶんがっかりします。 ただ「振動に乗る習慣がつくか」を試すには悪くありません。合わなければ損失は小さい。
そもそも振動でなくてもいい
可動域を広げるのが目的なら、ストレッチポールや Stick Mobility でもできます。私はどちらも持っていて、使い分けています。この話は別の記事にします。
まとめ
Power Plate Personal 7+ golf を2021年1月に買い、5年半、ラウンド前には必ず乗っています。乗ると可動域が広がる感覚があり、やらずに行った日は準備不足を感じます。音はうるさく、値段も高い。ただし業務用と比べれば、基本性能はほぼ同じで格段に安いとも言えます。
同じ期間にドライバーの飛距離は約20ヤード伸びました。ただしラウンド数も6倍になっているので、Power Plate の効果とは言えません。
そして付属アプリの6つのプログラムのうち、続いたのは1つだけでした。動きが覚えられなかったからです。 続いた Prepare も、やり方を暗記してアプリを使わなくなったから続きました。
器具を選ぶときは、性能だけでなく 「覚えきれる量か」 を見たほうがいい。5年半かけて、そう思うようになりました。
この記事で紹介したもの
私が使っているのは Power Plate Personal 7+ golf です。本体は公式サイトで扱っています。
ゴルフ版ではない Power Plate Personal なら、Amazon にもあります。 器具そのものは同じタイプです。
この記事に書いたとおり、私が5年半続いたのは PREPARE ひとつだけで、しかも順番を覚えてしまったのでアプリはもう開いていません。 そう考えると、ゴルフ用のプログラムが要るかどうかは、正直なところ人によります。
あわせて、下に敷いているマットです。
この Power Plate を含めて、手持ちの練習器具20点を棚卸ししました。


足そのものを測って、インソールを作った話も書いています。



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