比べるには165球必要でした|Omni の置き位置を5か所、50球

本記事にはプロモーションを含みます。
置き位置5か所とクラブの取得球数

弾道測定器を買うと、いろいろ比べたくなります。

クラブを替えたら数字が変わるのか。ボールを替えたら。グリップを握り直したら。置き位置を動かしたら。

私が最初に試したのは、最後のひとつでした。測定範囲のどこにボールを置くかで、数字が変わるのか。

50球打ちました。答えは出ませんでした。

足りなかったのは、あと115球です。

ただ、探していたものとは別のところに、はっきりした差が出ていました。


目次

何を試したか

Square Golf Omni を使っています。

測定範囲(レディゾーン)の四隅と中央、5か所にボールを置いて、それぞれ10球ずつ打ちました。キャリブレーションなしで5球、ありで5球です。合計50球。クラブはサンドウェッジ、ハーフショットです。

この記事では、置き場所を「左」「右」「上」「下」で呼びません。あとで自分が取り違えたからです。カメラの真下を起点にして、横に何センチ、奥行きに何センチ、と書きます。

測定範囲は、カメラの真下から見て横5から30センチ、奥行き35から60センチです。この測り方はSquare Golf Omni の有効範囲を、25センチの板を作って測りましたに書きました。

25センチ四方のPP板の四隅にテープで印をつけ、中央に穴を開けた状態
四隅と中央の5か所。ここに球を置いて、それぞれ10球ずつ打ちました。

差はあったように見えました

5か所の平均キャリーは、25.5ヤードから30.5ヤードでした。幅は5.0ヤード。

数字だけ見れば、置き位置で5ヤード変わったことになります。

ただ、同じ場所で打った10球のばらつきが、それと同じくらいありました。

キャリーの標準偏差は2.9ヤード。平均27.4ヤードに対して11%です。


5球で見分けられるのは、5.1ヤードまででした

必要な球数は計算できます。ばらつきの大きさと、見分けたい差の大きさから出ます。

私のばらつき(標準偏差2.9ヤード)で計算すると、こうなりました。

見分けたい差1か所あたり5か所ぶん
1ヤード132球660球
2ヤード33球165球
3ヤード15球75球
5.1ヤード5球25球

いちばん下が、今回の球数で見分けられる限界です。5.1ヤード。

実際に出た幅は5.0ヤードでした。限界のすぐ下です。

差があるように見えても、差の証拠にはなりません。5か所で165球打っていれば、2ヤードの差までは言えました。

機械ではないので、同じようには打てません。比べていたのは置き位置ではなく、自分のばらつきのほうでした。


クラブ側だけ、はっきり差が出ました

キャリーは分かりませんでしたが、別のところに差が出ていました。

数字が取れるかどうかです。

クラブスピード、クラブパス、フェース角、打点の位置まで、8項目が揃った球を数えると、こうなりました。

置いた場所(カメラの真下から)全項目が取れた球
横5 ・ 奥行き3510/10
横5 ・ 奥行き6010/10
中央10/10
横30 ・ 奥行き608/10
横30 ・ 奥行き350/10
Omniの有効範囲に5か所ボールを置いて、クラブの全項目が取れた球数を比べた図
横30センチの2か所で落ちています。一番遠い場所ではなく、一番斜めに見える場所でした。

横に30センチずらした2か所で落ちています。片方はゼロでした。

打点の縦位置が10球とも空欄でした。クラブスピードも2球欠けています。ボールの飛び方(キャリー、初速、スピン)は50球すべて取れているので、クラブを見る条件だけが崩れています。

これは打ち方では説明できません。同じように振れなくても、カメラが見えるかどうかは変わらないからです。5球ずつでも結論が出る種類の差でした。


距離の順ではありませんでした

はじめは、カメラに近いほど悪いのだと思いました。違いました。

カメラの真下から各点までの距離を出すと、こうなります。

置いた場所カメラからの距離全項目が取れた球
横5 ・ 奥行き3535cm10/10
横30 ・ 奥行き3546cm0/10
中央51cm10/10
横5 ・ 奥行き6060cm10/10
横30 ・ 奥行き6067cm8/10

いちばん近い35センチの場所は、10球すべて取れています。いちばん遠い67センチの場所も、8球取れました。ゼロだったのは、5か所のうち2番目に近い場所です。

遠いから取れない、ではありませんでした。

効いていたのは、横にどれだけずれているかです。横5センチの2か所と中央は全部取れて、横30センチの2か所で落ちています。そして横30センチどうしでは、奥行きが近いほうが悪い。

横にずれるほど、そして近いほど、カメラからは斜めに見えます。順番はそれと合っています。ここは筋の話で、確かめてはいません。


マニュアルに書いてありました

ここで、マニュアルを読み返しました。

レディゾーンの後方にボールを置いた場合、クラブの映像が取得されないことがあります。クラブを測定するためには、レディゾーンの前方にボールを配置することを推奨します。

そのままでした。

トラブルシューティングの「クラブデータが測定されない」にも、同じことが書かれています。ステッカーの貼付を確認すること、そして、ボールはレディゾーン前方に配置することを推奨する、と。

私が基準にしていたのは、そのゼロだった場所です。マニュアルが名指しで注意している側でした。


途中で、置き場所を変えていました

前の記事までは、範囲の真ん中あたりで打っていました。アプリのチュートリアルにある52センチという数字に合わせていたからです。あれは範囲の中央までの距離でした。

そのあと、手前の角に移しました。範囲が始まる側で、横にも寄っていました。

打席との位置関係が良かったからです。測定のことは考えていませんでした。範囲の中なら同じだろう、と思っていました。


仕組みも書いてありました

なぜ後方だと取れないのか。マニュアルの仕様を読むと、説明がつきます。

カメラは4つです。本体の各部名称に「高速カメラ ( X4 )」とあり、ボールとクラブの映像を取得する、と書かれています。

4つのカメラがそれぞれ別の角度から見て、そのずれ方から位置を割り出しているのだとすれば、25センチ四方というのは4つの視野が重なっている範囲ということになります。ここは推測です。

ボールは、打つ瞬間は止まっています。範囲の中にありさえすれば取れます。実際、50球すべてでボールの数字は出ていました。

クラブは止まっていません。振り抜いていきます。範囲の隅に置けば、振り抜いた先は範囲の外へ出ます。

同じ球で、ボールは取れてクラブだけ欠ける。その理由としては筋が通ります。


キャリブレーションは、期待する場所が違いました

各位置で、キャリブレーションなし5球、あり5球を打っています。

ある場所では、なしで2球欠けたものが、ありでゼロになりました。別の場所では逆に、なしでゼロだったクラブスピードの欠測が、ありで2球出ました。5球ずつでは、どちらも偶然の範囲です。

そもそも、期待するものが違っていました。

マニュアルによると、この操作はターゲットラインの再設定です。測定される出発方向角は、ターゲットラインとボールの飛行方向がなす角度として計算されます。アライメントスティックを置いて、その基準を引き直す。

狙う方向の基準を作り直すものであって、カメラに見えるかどうかを変えるものではありません。

方向の精度と、数字が取れるかどうか。別の話を一緒に測ろうとしていました。


中央に動かします

中央は10球すべて取れました。横5センチ側も取れています。

横5センチ側に動かせば測定は問題ないのですが、そちらは別の事情で使えません。後方に鏡を立てかけてあって、寄るとクラブが当たります。部屋の話は別の記事に書きました。

Square Golf Omni と、その左に置いた鏡と発泡スチロールの壁、手前に25センチ四方の板
奥に立っているのがOmni。その左に鏡と、跳ね返り対策の発泡スチロールがあります。

測定に都合がよくて、振っても当たらない。その両方を満たすのが中央でした。


この記事を、3週間置いていました

打った直後に途中まで書いて、そのままにしていました。

予想と違ったからです。

私は、本体のわきに立てた発泡スチロールの壁が影を作っているのだと思っていました。跳ね返ってくる球を止めるために置いたものです。だとすれば、落ちるのは壁の側だ、という予想がありました。

実際に落ちたのは、反対側でした。

自分の予想が外れたので、どこかを取り違えたのだろうと思って、そこで止めました。

あとで有効範囲を測り直しました。Square Golf Omni の有効範囲を、25センチの板を作って測りましたです。落ちた場所は、カメラから見ていちばん斜めになる角でした。壁を持ち出さなくても説明がつきます。

データのほうが正しかった、ということになります。

壁が影を作っていないかどうかは、まだ確かめていません。壁を外して同じ場所で打てば切り分けられます。


次に比べるときのために

50球を無駄にしたわけではありません。2つ持ち帰りました。

比べる前に、自分のばらつきを測る

同じ条件で10球なり20球なり打って、標準偏差を出しておく。私はサンドウェッジのハーフショットで2.9ヤード、平均の11%でした。この数字さえ分かれば、何球必要かは計算できます。そして、たいていは思っているより多い。

クラブを比べる、ボールを比べる、グリップを変えて比べる。どれも同じです。自分のばらつきより小さい差は、何球打っても見えません。

新しい器具は、トラブルシューティングを先に読む

私は問題が起きてから読みました。順番が逆です。あそこには、メーカーが「よく起きる」と分かっていることが書いてあります。

読んでいれば、50球は要りませんでした。


まだ分からないこと

  • 壁を外したら何か変わるのか
  • 横にどこまでなら安全か。四隅と中央しか試していません
  • キャリブレーションの効果。球数が足りません
  • 置き位置でキャリーが変わるのか。165球が必要で、まだ打っていません
  • 他の個体でも同じ傾向が出るのか。うちの1台での結果です

この記事で使った測定器

この測定器は、他の記事にも出てきます。

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この記事を書いた人

ゴルフ歴25年、自己ベスト78。2012年からゴルフの上達法をブログに書いてきました。
同時期に読書ノートのブログも運営し、約200冊分の記録を残しています。

現在は弾道測定器3台を使い、本で読んだ理論を実際に測って確かめる作業をしています。

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