『これがゴルフの新常識になる!Body Character Methods』という本を読みました。3つのテストで体を8つのタイプに分ける本です。
テストをやったら、私はタイプ8「LBC」でした。
この本の中で、LBCはプロゴルファーにいちばん多いタイプとして紹介されています。
先に書いておきます。この分類は上手さを測っていません。判定しているのは、素振りのバランスの取りやすさと、壁の押しやすさと、足の踏み出しやすさです。球の行方は一切見ていません。
そして私には、同じ体で打った80球の計測データがあります。79球が左に曲がっていました。
3つのテストで、8つに分かれます
分類の軸は3つです。それぞれ2択なので、2×2×2で8タイプになります。
1つ目は、スイング中にバランスが安定する軸がどちら側かを見ます。片足を後ろに引いた形で、ボールを打たずに素振りを10回ほど繰り返す。軸脚を入れ替えて、バランスが取りやすかったほうを選びます。右がR、左がL。
2つ目は、力の出し方です。しゃがんだ状態から立ち上がるとき、つま先側とかかと側のどちらに体重をかけるか。つま先側がF、かかと側がB。判断がつかないときのために、壁を押す補助テストが用意されています。
3つ目は、踏み込む方向です。足を揃えた状態から、打ち出し方向にまっすぐ踏み出して振る。次に、やや斜め前にクロスして踏み出して振る。振りやすかったほう、スピードが出たほうを選びます。まっすぐがS、斜めがC。

私はL、B、Cでした。3つ並べてLBC、タイプ8です。
迷ったのは2つ目だけでした。つま先とかかとの判定がはっきりせず、壁押しの補助テストでBにしています。1つ目と3つ目は迷いませんでした。
入力は全部、自分の感覚です
このテストには、計測器で確かめられる入力が1つもありません。
バランスが取りやすい。押しやすい。振りやすい。全部、本人の感覚です。
ただし出力のほうは違います。タイプごとに書かれている特徴は、インサイドアウトになりやすい、手首を返しやすい、インパクトで伸び上がりやすい、といった内容です。これは弾道測定器が数字にしている項目そのものです。

だから、こう読めます。診断を信じるかどうかではなく、診断が言った癖が自分の計測データに出ているかどうか。それなら確かめられます。
もうひとつ、この本には条件があります。スイングの解説はショートアイアンに絞ってある、と本文に断り書きがあります。私の自宅の練習部屋も、天井高の都合でフルショットはPWまでです。射程が重なっています。
使うデータは、2026年8月19日の80球です
2026年8月19日の朝、自宅の6畳の練習部屋で、SW・AW・PW・9番アイアンを各20球、計80球打っています。全部クウォーターショットで、12〜26ヤードの距離帯です。測定器は Square Golf Omni。1球も削除していません。
このデータは別の記事で2回使っています。
今回は同じ80球を、本の記述と突き合わせます。
当たっていたのは4つです
軌道はインサイドから入っていました
LBCの解説には、インサイドから直線的な軌道になりやすいと書かれています。
| SW | AW | PW | 9I | |
|---|---|---|---|---|
| クラブパス(+が右) | +4.2 | +4.6 | +3.5 | +5.4 |
4本とも正、つまりインサイドアウトです。例外はありませんでした。
ただし一致しているのは符号だけです。何度なら当たりという基準は、本にも私にもありません。
ハンドファーストで入っていました
インパクトでは手が先行しているのが望ましい、という記述があります。
ロフトとダイナミックロフトの差を見ると、手が先行していたかどうかが分かります。
| SW | AW | PW | 9I | |
|---|---|---|---|---|
| ロフト | 56 | 50 | 46 | 41 |
| ダイナミックロフト | 43.9 | 40.1 | 37.4 | 33.8 |
| 差 | 12.1 | 9.9 | 8.6 | 7.2 |
4本ともハンドファーストでした。
入射角はアッパーでした
LBCはインパクト前から上半身が伸び上がりやすい、という注意書きがあります。
| SW | AW | PW | 9I | |
|---|---|---|---|---|
| 入射角(+がアッパー) | +1.7 | +2.1 | +1.8 | +2.2 |
12〜26ヤードのアプローチで、4本ともアッパーに入っていました。
対になるFタイプの解説では、上半身がボールに近づいてダフりやすいと書かれています。私の数字は、少なくともそちらではない側を指しています。
手首の返しすぎに、注意書きが2か所ありました
LBCの解説には、右手の力を抜いてインパクトまで右手首の角度を保つように、という記述があります。フォローでも、ヘッドが閉じないように押し出す意識を持つように、と書かれています。同じ章の中で、返しすぎへの注意が2回出てきます。
| SW | AW | PW | 9I | |
|---|---|---|---|---|
| クラブパス(+が右) | +4.2 | +4.6 | +3.5 | +5.4 |
| フェース角(−が左) | −4.8 | −3.3 | −2.4 | −3.0 |
| フェース対パス | −9.0 | −7.8 | −5.8 | −8.5 |
| スピン軸(−が左) | −9.2 | −7.5 | −9.7 | −12.6 |
| 左回転だった球 | 19/20 | 20/20 | 20/20 | 20/20 |

パスは右を向き、フェースは左を向いています。80球のうち79球が左回転でした。
この癖については、以前に記事を1本書いています。そのとき原因の候補として挙げたのは、マットに貼ったL字マーカーのボール位置でした。ただしマーカーの位置そのものを測っていなかったので、推測と書いて閉じています。
その空欄に、素振りと壁押しと踏み込みだけで決まった章が、注意書きを2か所置いていました。
原因が分かったとは書きません。一致したのは記述と実測の形であって、因果ではありません。
合わなかったのは3つです
本が挙げているLBCの由来に、私は1つも当てはまりません
この本には、過去のスポーツ経験とタイプの相関をまとめた表があります。競技ごとに、多いタイプが3つずつ並んでいます。
私がゴルフ以外に続けたスポーツは、小学生のときのソフトボール3年だけです。
表にソフトボールの行はありません。いちばん近い野球の行に並んでいるのは、3つともRから始まるタイプです。LBCは入っていません。
一方、プロゴルファーの行の筆頭がLBCです。
本文にも、LBCは近年の指導の傾向で、ジュニアの頃からコーチングを受けている人に多い、という説明があります。
私はゴルフのコーチに習ったことが一度もありません。プロでもありません。スポーツ歴の表でも、私は反対側に置かれます。
3つの経路のどれにも乗っていません。それでもテストはLBCを出しました。
なぜそうなったのかは、本にも私にも分かりません。ここは推測で埋めずに置きます。
なお表には、必ずタイプと一致するわけではない、傾向として参考までに、という断り書きが添えられています。
フェースは、開くのではなく被っていました
テークバックの途中の解説に、フェースが開きやすいので少し閉じる意識を持つように、という注意書きがあります。
私の実測は逆でした。4本ともフェースは左を向いています。この指示をそのまま実行すると、私の場合はさらに被る方向に押されることになります。
ただし本が間違っているとは書けません。この注意書きはテークバックの途中の話で、インパクトの話ではありません。同じ章の終盤には、逆に閉じないようにという注意が2か所あります。
タイプ別の本でも、どの局面の話かを取り違えると、逆のことを実行できてしまう。そういう例として読むほうが正確だと思います。
ハーフトップが出やすいなら、ショートにはならないはずです
LBCのまとめには、ボールの上っ面を叩くハーフトップが出やすい、と書かれています。
薄く当たれば球は低く出て、ランが増えます。グリーンを狙ったときはオーバーに寄るはずです。
私のラウンドデータはこうなっています。
| 割合 | |
|---|---|
| ショート | 41% |
| グリーンオン | 37% |
| 左 | 12% |
| 右 | 9% |
| ロング | 2% |
ロングは2%しかありません。
入射角では一致していて、結果の分布では逆を向いています。
ショート41%のほうには但し書きが必要です。この数字はグリーンに向かった全ショットを拾っているので、花道狙いや風で抑えた球も入っています。上限値として見るべき数字です。ロング2%のほうには、そういう水増しがありません。
測れなかったものが5つあります
本の解説の多くは、体重が足裏のどこに乗るかの話です。LBCの章は12ページありますが、ほぼ全ページに重心の記述が出てきます。
これは測れませんでした。Omniもガーミンも、球とクラブヘッドしか見ていません。体は見ていません。
- 重心移動とスウェー … 測定器の守備範囲外
- 伸び上がりと背中の反り … 動画は撮れますが数字になりません
- 打点の縦位置 … 同じクラブの中のばらつきしか比べられません
- アドレスの形(かかと重心、肩の高さ、前傾) … 写真は撮れますが測定値ではありません
- ボール位置がセンターかどうか … これだけは測れます。メジャーで実測して、後日この記事に追記します

本が指定していたテークバックを、3週間前に一度試していました
この本は、3つ目の軸について、生まれ持った特徴というより経験してきたスポーツで染みついた癖の影響が大きい、と書いています。後天的なものとして扱っているわけです。
そしてLBCのテークバックの解説には、最初の30〜40センチは後ろにまっすぐ引く意識で、と書かれています。
私は8月21日に、まっすぐ引いてまっすぐ打つ打ち方を試しています。トゥで当てて転がすアプローチで、20球ずつのブロックに混ぜて測りました。
| ブロック | 左 | 右 | 平均 |
|---|---|---|---|
| ラウンド用SW 前半20球 | 20 | 0 | −8.65 |
| 練習用SW 前半20球 | 20 | 0 | −10.67 |
| 9I まっすぐ引く打ち方 20球 | 12 | 8 | −2.51 |
| ラウンド用SW 後半20球 | 17 | 2 | −5.48 |
| PW まっすぐ引く打ち方 20球 | 10 | 10 | −0.60 |
| 練習用SW 後半20球 | 18 | 2 | −7.10 |

左右ちょうど10対10でした。左に偏らなかったブロックは、これが初めてです。
9番アイアンのほうは12対8でした。スピン軸は総スピンが少ないほどばらつきます。標準偏差は9番アイアンが9.41度、PWが4.60度でした。PWのほうを証拠として見ています。
診断を受ける3週間前のことです。
ただし、同じ打ち方だとは書けません。私が測ったのは総距離3.8ヤードのアプローチで、本が書いているのはショートアイアンのフルスイングのテークバックです。重なっているのは言葉のほうで、動作が同じだという証拠はありません。
打ち方以外も同時に変わっています。ヘッドスピードは半分以下です。それに、曲がりの偏りは消えましたが、打ち出し方向の左は残りました。20球中16球が左に出ています。曲がりの偏りと出球の偏りは別物でした。
本に書かれている対策を実行したわけでもありません。まだ試していません。
次に測ること
LBCのまとめに、左足上がりのライではミスが出やすい、と書かれています。左足下がりは打ちやすい、とも。
私の練習部屋には傾斜板があります。傾斜地のアドレスを作って、そのまま打てます。
タイプ別の本が予想したライの得手不得手を、自宅で測れるということです。傾斜の向きだけを変えて、他を固定する。設計はこれから決めます。
もうひとつ。インサイドから直線的に振る意識で20球、いつもどおりで20球。同じ日に交互に打てば、8月21日に出た結果を、距離帯を揃えて確かめ直せます。
タイプが同じでも、中身は別物でした
診断は私を、プロゴルファーにいちばん多いタイプに分類しました。その体で打った80球は、79球が左に曲がっていました。
本が挙げているそのタイプの由来にも、私は1つも当てはまりません。習ったこともなければ、プロでもありません。
ただ、本がそのタイプに指定していたテークバックだけは、私は診断の前に一度試していて、そのとき左回転は消えていました。
使えたのは、タイプの名前ではありませんでした。
読んだ本
これがゴルフの新常識になる!Body Character Methods(ボディー・キャラクター・メソッド)
森本貴義 著/InteLingo/2024年10月20日 初版/ISBN 978-4-910070-20-9
著者は日米のプロ野球で20年間アスレティックトレーナーを務めた方で、2013年からはゴルフでも活動しています。
この記事に出てくる測定と部屋
- 自宅6畳でゴルフ練習はどこまでできるか … 部屋の作りと、置いてある器具
- 番手を4本使い分けても、ランはどれもキャリーの3割でした … 同じ80球の距離の話
- 80球中79球が左に曲がっていました … 同じ80球の曲がりの話
- まっすぐ引いてまっすぐ打ったら、左回転が消えました … 8月21日の120球
- 同じ56度を2本並べて、違ったのはスピンだけでした … 8月21日の測定の組み立て
追記です。この記事でスピン軸として使った数字も、測定器が計算で出したものでした。実測はクラブパスとフェース角とフェース対パスのほうで、フェースを返しすぎている形はそちらにも出ています。ただし、まっすぐ引いた20球についてはクラブ側の数値がほとんど取れておらず、スピン軸だけが残っています。弾道測定器を3台並べたら、3台とも補正が掛かっていましたに書いています。

