2日前に、アプローチ80球のうち79球が、左に曲がっていました、という記事を書きました。
その2日後、同じ部屋で120球打っています。そのうち40球だけ、曲がりませんでした。
打ち方を変えた40球です。
バニラピッチという打ち方
まっすぐ引いて、まっすぐ打ちます。
クラブは吊り下げて持ちます。ヒールを浮かせて、トゥ側で球に当てる。フェースは開きも閉じもしません。球は上がらず、低く出て転がります。

ソールが地面につく面積が減るので、薄い芝やライの悪いところからでもクラブが抜けます。トゥ側で当てるぶん、球の勢いも落ちます。
打ち方そのものは昔からあります。最近になって「バニラピッチ」という呼び方で広まりました。特別なことをしない定番のアプローチ、という意味だと聞いています。英語のバニラには「普通の」という意味があります。
私はネットで知りました。
どこで使うか
薄い芝と、ライの悪いところ。それと、カラーからチップインを狙うときです。
1ラウンドで2回入ったこともあります。ただしこれは覚えている回数で、入らなかった回数は数えていません。
打った条件
2026年8月21日の朝、自宅の6畳の練習部屋。ネットに向かって打っています。計測は Square Golf Omni。
部屋と測定器のことは、別の記事に書いています。
- 自宅6畳でゴルフ練習はどこまでできるか … 部屋の作りと、置いてある器具
- Square Golf Omni を買ったら最初にやること … Omni の設置とステッカー
120球を20球ずつ6つに分けました。
| 順 | クラブ | 打ち方 | 球数 |
|---|---|---|---|
| 1 | サンドウェッジ | アプローチ | 20 |
| 2 | サンドウェッジ(別の1本) | アプローチ | 20 |
| 3 | 9番アイアン | バニラピッチ | 20 |
| 4 | サンドウェッジ | アプローチ | 20 |
| 5 | ピッチングウェッジ | バニラピッチ | 20 |
| 6 | サンドウェッジ(別の1本) | アプローチ | 20 |
ウェッジの80球はいつものアプローチ、9番アイアンとピッチングウェッジの40球がバニラピッチです。同じ朝に、間を空けて交互に打っています。
この日のウェッジ80球と、2日前の80球は、それぞれ別に書きました。
- 前に使っていた56度と、今の56度を、同じ日に40球ずつ打ちました … 同じ朝のウェッジ80球の中身
- 番手を4本使い分けても、ランはどれもキャリーの3割でした … 2日前の80球
外れた球も含めて、120球すべてを使っています。1球も削除していません。
曲がりは消えました
スピン軸で見ます。マイナスが左回転です。
| 左回転だった球 | 平均 | |
|---|---|---|
| 8月19日 クウォーターショット 80球 | 79 / 80 | −9.7 |
| 8月21日 アプローチ 80球 | 75 / 80 | −8.0 |
| 8月21日 バニラピッチ 40球 | 22 / 40 | −1.6 |

同じ朝のウェッジは、80球のうち75球が左でした。バニラピッチは40球のうち22球。半分です。
番手ごとに見ると、こうなります。
| 左回転だった球 | スピン軸 | 8月19日の同じ番手 | |
|---|---|---|---|
| 9番アイアン | 12 / 20 | −2.5 | −12.6 |
| ピッチングウェッジ | 10 / 20 | −0.6 | −9.7 |
ピッチングウェッジは、左右ちょうど10球ずつでした。
サイドスピンの量でも同じです。9番アイアンが毎分37回転の左、ピッチングウェッジが10回転の左。8月19日はそれぞれ562回転と456回転の左でした。
出球の左は残りました
一方で、打ち出し方向は変わりませんでした。
| 左に出た球 | 平均 | |
|---|---|---|
| 8月19日 クウォーターショット 80球 | 72 / 80 | −1.6度 |
| 8月21日 アプローチ 80球 | 67 / 80 | −1.3度 |
| 8月21日 バニラピッチ 40球 | 36 / 40 | −1.4度 |

3つとも、平均が1.3度から1.6度の左に固まっています。曲がりのほうは消えたのに、出球の左はそのままでした。
つまり私は、2つ別の癖を持っていたことになります。左に出す癖と、左に曲げる癖。バニラピッチが消したのは後者だけでした。
ボール位置を疑っていましたが
前の記事では、左に曲がる原因の候補として、マットに貼ったL字マーカーのボール位置を挙げました。球を右に置くほどクラブの通り道が右を向くので、それが左回転につながっているのではないか、と。
今回、そのマーカーは動かしていません。ボール位置もスタンスも同じままです。打ち方だけを変えました。
それで曲がりが消えたので、曲がりの原因としてはボール位置の説は弱くなります。
残った出球の左のほうは、まだ候補として生きています。
ただし、別の球です
バニラピッチは、いつものアプローチとは別の球でした。
| 8月19日 クウォーター | 8月21日 アプローチ | 8月21日 バニラピッチ | |
|---|---|---|---|
| 着地角(度) | 32.3 | 35.0 | 21.8 |
| スピン量(回転/分) | 2629 | 2593 | 965 |
| 総距離(ヤード) | 18.4 | 11.7 | 3.7 |

同じ朝のアプローチと比べると、着地角は13度低く、スピンは4割以下、距離は3分の1以下です。
ボールの初速も半分くらいしかありません。ですから、曲がりが消えた理由を打ち方だけに帰することはできません。遅いから曲がらなかった、短いから曲がりが出る前に着いた、という説明も同じくらい成り立ちます。
これを分けるには、同じバニラピッチをもっと速く、12ヤードから26ヤードくらいの距離で打った20球が必要です。まだ打っていません。
もうひとつ、スピン量が少ないほどスピン軸は不安定になります。9番アイアンの軸のばらつきは9.4度で、8月19日の全体(5.2度)より大きい。平均が0に寄ったのではなく、単にばらけただけ、という読み方も残ります。
ピッチングウェッジのほうはばらつきが4.6度で、ばらけずに0に寄っています。証拠としてはこちらのほうが強いです。
クラブの数字は取れませんでした
なぜ曲がりが消えたのか。フェースの向きとクラブの通り道を見れば分かるはずでした。
見られませんでした。
| クラブの8項目が取れた球 | |
|---|---|
| ウェッジ 80球 | 74 / 80 |
| 9番アイアン バニラピッチ 20球 | 0 / 20 |
| ピッチングウェッジ バニラピッチ 20球 | 2 / 20 |
いつものアプローチでは93%取れています。バニラピッチでは40球中2球、5%でした。
取れた2球も、中身が信用できません。クラブの通り道が8.5度と25.2度の右を向いています。まっすぐ引いてまっすぐ打つ動きで、25度のインサイドアウトはありえない。うまく取れた2球ではなく、失敗して数字を吐いた2球だと思います。
この測定器は、クラブに貼ったシールをカメラで読んでいます。フェースが開いたり閉じたりしないバニラピッチでは、そのシールの見え方が変わらないので数字が出ないのではないか、と考えています。ただしこれは私の推測です。速さのせいかもしれないし、振り幅が小さすぎるせいかもしれません。
分けるには2つ試せば足ります。同じ速さで普通にフェースを開閉させる小さいピッチを20球。そして同じバニラピッチを速く20球。前者で取れれば開閉が原因、後者で取れれば速さが原因です。
弾道のほうは40球とも取れています。取れないのはクラブ側の8項目だけでした。
使っている測定器はこれです。
分かったことと、分からなかったこと
分かったのは2つです。
打ち方を変えると、左に曲がる癖は消えます。同じ朝、同じ部屋、同じボール位置で、80球は曲がって40球は曲がりませんでした。
出球の左は消えません。3つの群とも、平均1.3度から1.6度の左に固まっています。曲がりと出球は別の癖でした。
分からなかったのは3つです。
打ち方のおかげなのか、遅くて短いからなのか。同じ打ち方で速く打った20球が必要です。
フェースとクラブの通り道がどうなっていたのか。測定器が数字を出しませんでした。
なぜ数字が出ないのか。私の推測はありますが、確かめていません。
この測定器が球を認識する範囲は、あとで測りました。Square Golf Omni の有効範囲を、25センチの板を作って測りましたです。ただし、そこでもクラブの数字が出ない理由までは分けられていません。
このまっすぐ引く打ち方は、あとで本の中に出てきました。体を8タイプに分ける本で、私のタイプのテークバックに、最初の30〜40センチは後ろにまっすぐ引く、と書いてあります。体のタイプ診断と、80球の答え合わせに書きました。ただしあちらはショートアイアンのフルスイングの話で、ここで打ったのは総距離3.8ヤードのアプローチです。重なっているのは言葉のほうです。
この日に打った球も、測定器のキャリーは、設定で増減できる数字でしたの材料に使いました。測定器のキャリーが何から計算されているか、という話です。
追記です。この記事で見ていたスピン軸も、測定器が計算で出した数字でした。実測である打ち出し方向が左のままだった、という対比のほうは変わりません。弾道測定器を3台並べたら、3台とも補正が掛かっていましたに書いています。
そのスピン軸が、測定器自身のフェース対パスの言い換えなのかどうかも見ました。7番アイアンのフルショットではほぼ直線に乗り、ピッチングウェッジの小さい球では乗りませんでした。接続をスキップすると出てくる設定が、接続すると消えましたに書いています。


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