ゴルフの前後にマッサージガンを使うなら、選ぶときに見るのは3つです。どこで使うか(コース上か、家か)。ストロークの深さとストールフォース。アプリにゴルフ用のプログラムがあるか。
9年で4台使って分かったことを書きます。ゴルフの前と後に毎回使っていますが、スコアが良くなった証明はできていません。
結論
- コース上で使うなら、持ち歩ける大きさがすべて。私は Theragun mini
- 家で腰を据えて使うなら、アプリとアタッチメントが効く。私は Theragun PRO Plus
- ストロークの深さと、ストールフォースの両方を見る
- アプリのゴルフ用プログラム(ウォームアップ7分・回復11分)を毎回使っている。ただし不具合がある
- スコアが良くなった証明はできていない。体感は明確にある
選ぶときに見るのは、深さとストールフォース
ストロークの深さは、それだけでは決まらない
9年かけて分かったのは、「ストロークが深い=効く」ではないということです。
もう一つ、ストールフォース(押し込んだときにヘッドが止まらずに動き続ける力)という要素があります。ストールフォースが弱いと、体に押し当てた瞬間にストロークが縮んでしまう。
つまり 16mm と書いてあっても、押し込んで止まるなら実効は16mmではありません。逆に13mmでも押し負けない機種のほうが、深く感じることがあります。
参考までに、PRO Plus のストールフォース(加圧)は約27kgと公表されています。体重をかけても止まらない、という意味です。
私は「深さ」だけを見て選んできましたが、本当は2つの数字を見るべきでした。そして深さと違って、ストールフォースは公表していないメーカーも多いのが厄介なところです。
「Theragunが一番深い」は、もう言えない
かつては16mmが突出していました。いまは他社にも16〜18mmの機種があります。Theragunが頭一つ抜けている、という状況ではなくなりました。
それでも私が Theragun を使い続けているのは、深さそのものより、次に書くアプリ連動のためです。
コースで使うものと、家で使うものは別物です
私は「家用と外用」で買ったつもりでしたが、9年使って分かったのは「コース上で使うもの」と「腰を据えてケアするもの」は別物だということです。前者は携帯性がすべて。後者はアプリとアタッチメントが効いてきます。
コース上は mini
コース上で使うのは、買ってから4年、ずっと Theragun mini です。
自宅に PRO Plus が来ても、遠征に行っても、ラウンド中のインターバルで使うのは mini のまま。持ち歩けるサイズであることが、この用途では何より効きます。
持っていくと必ず聞かれる
mini をコースに持っていくと、同伴競技者は十中八九「それ何?」と聞いてきます。
貸すと、その場で気持ちよさを実感して、後日「似たようなの買ったよ」と言われることが何度もありました。
なぜ mini があるのに PRO Plus も持っていくのか
遠征のときは、2台とも持っていきます。使い分けはこうです。
| 場所 | 使う機種 | やること |
|---|---|---|
| コース上 | Theragun mini | ラウンド中のインターバル |
| 宿泊先 | Theragun PRO Plus | ウォームアップ(7分)と回復(11分) |
理由は「遠征だから強いほうを使いたい」ではありません。逆です。普段のルーティンと、同じことをやりたいからです。
自宅では、ラウンド前のウォームアップも、ラウンド後の回復も PRO Plus とアプリでやっています。遠征のときだけ mini に変えてしまうと、いつもと違うことをすることになる。
だから宿泊先にも PRO Plus を持ち込みます。ソフトケースでは不安だったので、ハードケースを自作しました。ケースの寸法は、PRO Plus のレビューに書いています。

同じ考え方で、弾道測定器のケースも作りました。Square Golf Omni にはケースが付いてこないので、作りました
私は測定するとき、条件を揃えることにこだわります。錘の設定を固定する、器具のテストと計測を同じ日にやらない。リカバリーも同じで、変数を増やしたくないだけです。
同じ目的なら、他の選択肢
- コースに持っていくなら … Theragun mini(12mm・現行は mini 2.0)/Hypervolt Go 2(10mm)
- 自宅のメインなら … Theragun PRO Plus(16mm)/Hypervolt 2 Pro(14mm)
- 深さより価格なら … 他社にも14〜16mm帯の機種が増えています
選ぶときは、ストロークの深さとストールフォースの両方を見てください。片方だけでは判断できません。
アプリが本体の価値を決めている
Theragun には、アプリと連動してマッサージを行う機能があります。気になる部位に適当に当てても効果はありますが、専門家が監修したプログラムに従うほうが、効率は明らかに高いと感じています。
アプリの一番良いところは、プログラムと本体が連動していて、速さと強さを自動で切り替えてくれることです。「次は肩、強さは3」を自分で操作しなくていい。

逆に、メニューが用意されていない器具は続きませんでした。ROTEXMotion と BlackBoardがそれです。
この画面が示していること
| 画面の表示 | 意味 |
|---|---|
| 1/14 | このプログラムは14ステップある |
| 右ふくらはぎ | 部位を指定してくる。自分で考えなくていい |
| ダンパー 推奨 | ステップごとに使うアタッチメントまで指定される |
| 圧力 最適 | 押し当てる強さが適正かをリアルタイム表示 |
| 速度 2300 | アプリが自動で設定。手で変えなくていい |
| LED オン | 近赤外線LEDが点灯中(写真で赤く光っている部分) |
画面は「ゴルフのウォームアップ」(7分)です。14ステップで構成されています。
プログラムの中身
1ステップは、30秒と60秒の2パターンの組み合わせが多いです。左右のある部位は、片側ずつ順に進みます。
全部がマッサージというわけでもありません。
- Theragun を使わず、簡単なストレッチが挟まるステップもある
- 途中で推奨アタッチメントが変わる。ただしこれはウォームアップだけで、「ゴルフ後の回復」は最後まで同じアタッチメントのまま進む
この「アタッチメントが変わる」というのが、地味に効いています。
アタッチメントは、放っておくと使わなくなる
マッサージガンには、たいてい何種類ものアタッチメントが付いてきます。この記事の最初に載せた写真にも、ケースいっぱいに並んでいます。
ただ正直なところ、たくさんあっても、案外決まったものしか使わなくなります。いちいち付け替えるのが面倒で、無難な1つか2つで済ませてしまう。買った直後は全部試すのですが、そのうち固定されます。
アプリが推奨してくれると、ここが変わります。
「次は太もも、ダンパーで」と指定されれば、素直に付け替えます。自分では選ばなかったアタッチメントを使う機会が増える。結果として、買ったものを無駄にせずに済んでいます。
アタッチメントの数を売り文句にしている製品は多いですが、数があること自体には意味がありません。使い分ける理由を提示してくれて、はじめて価値になります。
とくに効いているのが 「圧力 最適」 です。マッサージガンは、押し当てる強さを自分で判断できません。強く押しすぎればストロークが潰れ、弱すぎれば届かない。それを本体が検知して、画面で教えてくれます。
前に書いたストールフォースの話と、ここがつながります。深さのスペックを気にするより、適正な圧力で当てられているかのほうが、実際には効いてきます。
画面は大きいほうがいい
スマホでも同じアプリは動きますが、大画面のほうが分かりやすいです。どの部位に、どの角度で当てるかが動画で示されるからです。画面が小さいと、手本が当てている位置が細かく読み取れません。
私は27インチのタブレットを縦置きにしています。アプリの画面が縦長なので、横長のテレビに映しても、真ん中に小さく表示されるだけでした。
ゴルフ用プログラムは2つあります
| プログラム | 長さ | 使うタイミング |
|---|---|---|
| ゴルフのウォームアップ | 7分 | ラウンド前 |
| ゴルフ後の回復 | 11分 | ラウンド後 |
私はこれを毎回使っています。
バグがあります(要注意)
「ゴルフ後の回復」に胸部のマッサージが1分間入っているのですが、ここで不具合が出ます。
- iOS版:残り30秒あたりで動画が止まる(タイマーは動き続ける)
- Android版:同じ箇所で動画もタイマーも止まる
動画が止まるだけなら大した問題ではありません。困るのはタイマーが止まるほうです。
Android版のときは、残り30秒を自分で数えて、手動でアプリを操作して先に進めています。回避はできますが、毎回です。
2026年9月時点でも、この不具合は直っていません。
9年で4台。何を買い替えてきたか
| 時期 | 機種 | 用途 | いま |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | Hyperice Vyper(振動フォームローラー) | トレーニング後・ゴルフ後 | 引退(Power Plateに統合) |
| 2019年7月 | Hyperice Hypervolt | 自宅でのゴルフ後・当日の準備 | 父に譲渡(現役) |
| 2022年9月 | Theragun mini | 持ち運び用。コースへ | 現役 |
| 2024年10月 | Theragun PRO Plus | 自宅のメイン | 現役(1度交換) |
買い替えたというより、用途ごとに増えていったというのが正確です。いま手元にあるのは mini と PRO Plus の2台。外と家で使い分けています。
先に書いておくと、手放した2台はどちらも「壊れたから」ではありません。Vyper は役割が別の器具に移り、Hypervolt は父に譲りました。9年でダメになったのは、皮肉なことに一番高い PRO Plus だけです。
1台目:Hyperice Vyper(2017年3月)
最初に買ったのは、マッサージガンではなく振動するフォームローラーでした。
2017年当時、「筋膜リリース」という言葉は、いまほど一般的ではありませんでした。普段のトレーニングとゴルフ後のリカバリーに使っていて、当時はなかなか良いと思っていました。
ただ、不満が3つありました。
- 音がうるさい
- 振動を強くすると、体重をかけていないと本体が跳ねる
- 構造上、ほぐせる部位が限られる
3つ目が決定的でした。ローラーは「上に乗る」道具なので、乗れない部位には使えません。
いまは引退。ただし役割は残っている
Vyper 本体はもう使っていません。いまは Power Plate の上に普通のフォームローラーを載せて代用しています。
振動する機能が本体側(Power Plate)に移っただけで、やっていることは同じです。しかも Power Plate のほうが振動の設定幅が広く、音も静かです。
つまり Vyper が解決していた課題は、Power Plate が引き継ぎました。器具が1台減ったのではなく、別の器具に統合されたというのが正確です。
2台目:Hyperice Hypervolt(2019年7月)
同じメーカーから、もっと色々な部位に当てられる器具が出ていると知りました。マッサージガンです。
これは大変気に入りました。ゴルフ後には必ず使うようになり、ラウンド当日のウォーミングアップでも使うようになりました。いま振り返ると、リカバリーが習慣になったのはこの1台からです。
不満は1点だけ。大きくて重く、持ち運べない。
スタート前や、ラウンド中のインターバルでも使いたいと思いました。ここから3台目を探し始めます。
いまは父が使っています
Hypervolt は2024年に PRO Plus を導入したタイミングで、父に譲りました。
壊れたわけではありません。5年使ってまだ普通に動きます。5年経っても人に渡せる状態だったというのは、この機種の評価としてそのまま書いておきたい点です。
3台目:Theragun mini(2022年9月)
後に Hyperice からも Hypervolt Go という持ち運べるサイズの機種が出るのですが、その前に見つけたのが Theragun でした。
なぜ mini を選んだか:ストロークの深さ
マッサージガンを選ぶとき、ストロークの速さ(1分あたりの打数)を重視する人が多いと思います。私は違いました。ストロークの深さを見ていました。
ストロークが深いほうが、深いところまで届くはずだと考えたからです。
問題は、当時 Hypervolt のストローク深さを調べても分からなかったことです。メーカーが公表していませんでした。
一方 Theragun mini は 12mm と明記されていました。小型機ではこれが頭一つ抜けていました。数字が出ている、というだけで選ぶ理由になりました。
【あとから分かったこと】
初代 Hypervolt のストロークは、第三者の計測で 約10mm とされています。参考までに Hypervolt 2 が12mm、Hypervolt 2 Pro が14mm、Hypervolt Go 2 が10mm。つまり当時の判断は、結果的には外れていませんでした。
2年間、2台体制でした
mini が良かったので、上位機種のストロークが 16mm だと知って興味は湧きました。ただ Hypervolt も良かったので、買い替える決断まではできませんでした。
家では Hypervolt、外では Theragun mini。このスタイルが、2022年9月から PRO Plus を買う2024年10月まで、約2年続きました。
「不満はないが、上位機種が気になる」という状態で2年待てたのは、Hypervolt が現役として十分だったからです。買い替えを急がせない機種でした。
4台目:Theragun PRO Plus(2024年10月)
海外で先に売られていた PRO Plus が日本でも出ると知り、予約して買いました。決め手は近赤外線LEDでした。
ヒートと Cold Plus の評価、約1年3か月で壊れて保証で交換になった話は、別の記事にまとめています。

効果は数値で出たのか
出ませんでした。
この器具を買ったからスコアが良くなった、という証明はできていません。体調とスコアの記事でも書いた通り、Ouraリング5年半分と341ラウンドを突き合わせても、体調とスコアの相関は出ませんでした。
まとめ
- コース上で使うものと、家で腰を据えて使うものは分けて選ぶ
- ストロークの深さと、ストールフォースの両方を見る
- アプリのゴルフ用プログラムは、本体以上に価値がある。ただし不具合は残っている
- 手放した2台は、どちらも壊れたからではない(統合・譲渡)
- スコアが良くなった証明は、できていない
「効いた」と言い切れないものを、9年続けています。
同じ Therabody で、脚に空気で圧をかけるブーツも毎日使っています。サイズが S と R の境界にちょうど乗った話を書きました。

足のほうも、体感はあるのに証明できないままです。



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